ストラテジー、ビットコイン追加購入 総保有数64万31BTCに拡大

現地時間2025年9月29日、米上場企業ストラテジーがビットコイン(BTC)の追加購入を発表した。
今回の取得により、同社の総保有数は約64万31BTCに達し、世界最大規模のビットコイントレジャリーとしての地位を一段と強化した。
世界最大のBTC保有企業がさらなる買い増し
ストラテジーは、9月22日から28日までの期間に196BTCを購入したと明らかにした。
購入総額は約2,210万ドル(約32.8億円)であり、手数料や経費を含む1BTCあたりの取得額は約11万3,048ドル(約1,679万円)となる。
これにより、9月28日時点での総保有数は64万31BTCに到達した。
同社の累計取得総額は約473.5億ドル(約7.03兆円)にのぼり、平均取得額は1BTCあたり7万3,983ドル(約1,098万円)とされる。
なお、1BTCの価格は、9月30日14時時点で約11万4,261ドル(約1,694万円)だ。
ビットコイントレジャリーズの統計によれば、ストラテジーに次ぐ上場企業のBTC保有は、2位がマラホールディングスの52,477BTC、3位が21キャピタルの43,514BTCである。
大量保有の影響 市場安定と集中リスクの両面
ストラテジーが196BTCを追加購入し、総保有数を64万31BTCとしたことは、今後の市場動向を占ううえで注目すべき指標となりそうだ。
他の上場企業と比較しても保有規模は群を抜いており、その存在感は今後さらに強まる可能性がある。
市場への影響は二方向で現れるだろう。
一方では、同社の継続的な取得が価格の下支えとなり、投資家心理の安定に寄与すると考えられる。ビットコインが「信頼に足る資産」としての認知を広げる効果も期待できる。
逆に、一社への集中度が高まることで、戦略転換や大規模な売却が起きた場合には、市場に大きな混乱をもたらすリスクも否定できない。
今後は、規制当局による監視体制の強化やガバナンスに関する議論が進展する可能性が高い。
マクロ経済環境や規制枠組みの変化によっては、ビットコイン市場のボラティリティ(※)が再び表面化することもあり得る。
投資家は、ストラテジーの動向を単なる一企業の判断にとどめず、市場全体の方向性を測る重要なバロメーターとして注視し続けるだろう。
※ボラティリティ:価格変動の度合いを示す指標。
値動きが激しい資産はボラティリティが高いとされ、リスクとリターンの大きさを判断する際の重要な要素となる。
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