2026年4月27日、ホンダがAIを活用した自動運転技術の導入を2027年から28年へ延期する方針であるとメディアが報じた。北米向けEVへの搭載計画を見直し、まずはハイブリッド車(HV)から展開する戦略へ転換する。
EV減速で計画修正 HV先行に転換
ホンダは、一般道と高速道を問わず目的地まで自動走行する高度な自動運転技術の開発を進めてきた。車載カメラや各種センサーのデータを基に、AIが交通状況をリアルタイムで解析し運転判断を行う仕組みである。
当初は北米市場向けの電気自動車(EV)に搭載する計画だったが、EV需要の伸び悩みを受けて戦略の見直しを迫られた。実際、同社は2026年3月に北米向けEVの開発中止を発表しており、今回の延期はその延長線上にある判断といえる。
今後は国内のSUV「ヴェゼル」のHVモデルへの採用から段階的に導入される見通しだ。
HV起点で普及加速か 競争は一段と激化
HVからの展開は、価格やインフラ面でのハードルが低く、市場への浸透を早める可能性がある。一方で、完全電動化を前提とした先進機能の実装は制約を受けるため、技術進化のスピードには影響が出る懸念も残る。
自動運転を巡っては、米テスラが既に実用化を進め、日産自動車も2027年度から新型車へ順次搭載する方針を示している。こうした中、ホンダの「HV先行」は現実解とも言えるが、競争優位を築けるかは不透明である。
AI自動運転(※)は単なる機能競争から、どの車種・価格帯で普及させるかという戦略競争へ移行しつつあると言える。
※AI自動運転:人工知能がセンサーやカメラから得た情報を解析し、加減速やハンドル操作などの運転判断を自律的に行う技術。従来の運転支援と異なり、人の操作介入を最小化する高度化が進む。
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