株式会社トレードワークスは、AlpacaDB Inc.およびそのグループ企業と証券ホワイトラベルサービス提供を目的とした業務提携契約を締結した。
両社はアジアや中東市場を皮切りに、米国株を中心とした証券取引サービスのグローバル展開を開始する。
証券ホワイトラベルで海外市場を段階展開
2026年2月12日、トレードワークスは米国証券会社Alpacaとの業務提携を発表した。
今回の提携により、日本国内で開発・運用してきた高品質な証券取引システムと、AlpacaのAPIベース証券インフラを統合し、グローバル市場向けの証券ホワイトラベルサービス(※)を展開する。
現在、海外証券会社からの受託を受けてシステム開発が進められており、2026年夏頃にサービスが提供開始される予定だ。初期はアジア市場を中心に展開し、その後は中東地域への拡大も視野に入れる。
両社の役割分担として、トレードワークスは証券フロントシステムの開発・運用、ホワイトラベルサービス提供、グローバル展開のプロジェクト管理を担当する。
一方でAlpacaは、米国市場へのアクセスを可能にする取引インフラや執行・清算・保管機能の提供を担う。
業務提携の背景には、アジアおよび中東地域における米国株投資への関心の高まりがある。
現地金融機関や証券会社は自社ブランドでグローバル取引サービスを迅速に立ち上げるニーズが強く、ホワイトラベル型ブローカレッジサービスは高い市場ポテンシャルを持つとされていると、トレードワークスは分析している。
※ホワイトラベルサービス:他社ブランドとして提供可能な完成品の製品やサービス。金融業界では証券取引システムや決済サービスなどを自社ブランドで導入できる形態を指す。
グローバル展開の利点と課題、成長市場への波及効果
本提携のメリットとして、海外金融機関が米国株サービスへ参入する際の障壁が下がる点が挙げられる。自前開発を行わずに高機能な取引環境を確保できるため、新興国市場を中心に導入が進むことが期待される。
一方で、各国の金融規制に対応するための追加開発や、為替・決済インフラの整備が必要となる場合がある。特に成長市場では規制変更の頻度が高く、柔軟な対応力が事業の成否を左右する要素となるだろう。
また、ホワイトラベル型サービスは差別化が難しく、価格競争に陥りやすい側面も持つ。継続的な機能拡張や運用品質の維持ができなければ、競争優位を保つことは容易ではない。
それでも、中長期的にはアジア・中東市場の拡大や金融機関の自社ブランド展開ニーズの増加が追い風となり、トレードワークスのグローバル事業価値向上に寄与する可能性が高い。
投資家や市場関係者にとっても、今後の動向を注視すべき局面が続きそうだ。
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