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    キオクシア、AIデータセンター半導体需要で純利益最大88.7%増

    2026年2月12日、国内半導体大手のキオクシアホールディングスが2026年3月期の通期連結業績見通しを発表した。純利益は最大5137億円と前年比88.7%増を見込み、市場予想を大幅に上回る。AIデータセンター向け需要の拡大が背景にある。

    目次

    純利益最大5137億円、市場予測を大幅超過

    同社が公表した2026年3月期の通期連結純利益(国際会計基準)は4537億〜5137億円となる見通しで、前年比66.6〜88.7%増を計画する。メモリー市況の回復を受け、前期から大幅な増益となる想定だ。

    業績押し上げの主因は、AI向けデータセンター投資の加速である。生成AIの普及に伴い、高性能サーバー向けのNAND型フラッシュメモリー(※)需要が拡大し、販売単価が大きく上昇した。数量増と価格上昇が同時に進行する構図が収益を押し上げている。

    同社は2026年のNAND市場について、データセンター向けの大幅な需要増が全体をけん引し、当面は非常にタイトな需給状況が続くと予想する。少なくとも市場見通しに沿った成長を見込むという。IBESがまとめたアナリスト11人の純利益予想平均2977億円を大きく上回っており、市場コンセンサスとの乖離も鮮明となった。

    ※NAND型フラッシュメモリー:データを電源なしで保持できる不揮発性メモリーの一種。SSDやデータセンター向けストレージに広く用いられ、大容量化と高速化が進んでいる。

    AI特需の恩恵と市況変動リスク

    今回の業績見通しは、AIインフラ投資がメモリー産業の収益構造を押し上げている現実を示す。価格決定力の回復は、これまで市況低迷に苦しんできたメーカーにとって大きなメリットである。データセンター向けという高付加価値領域へのシフトは、収益の質を高める可能性がある。

    一方で、メモリー市場は典型的な循環産業でもある。需給が緩和すれば販売単価は急落し、業績は短期間で悪化しかねない。AI投資が想定より鈍化した場合、現在の強気シナリオが崩れるリスクも残る。

    今後の焦点は、AI需要が一過性の特需にとどまるのか、それとも構造的成長に転化するかである。データ量の増大とクラウド基盤の高度化が続く限り、中長期的な需要は底堅いと考えられる。ただし、供給能力の拡張ペースと需給バランスの管理が、次の競争を左右する局面に入ったと言える。

    キオクシアホールディングス 2026年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

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