アンソロピック、200億ドル超の資金調達間近か 企業価値ほぼ倍増

米AI新興企業アンソロピックが、200億ドル超規模の資金調達ラウンドを最終調整していると、ブルームバーグが2026年2月7日に関係者の話として報じた。企業価値は前回の約5カ月前からほぼ倍増し、3500億ドルと評価されている。
アンソロピック、OpenAI競合として巨額資金調達を最終調整
米アンソロピックは投資家からの需要を受け、当初目標の100億ドルを大幅に上回る200億ドル(約3兆1300億円)超の資金調達を進めている。
ブルームバーグの報道によると、早ければ2026年2月9日の週にも完了する可能性があるという。
今回のラウンドには、コーチュー・マネジメント、シンガポール政府系ファンドのGIC、アイコニック・キャピタルがそれぞれ10億ドル超を出資する見通しだ。
また、エヌビディアとマイクロソフトといった戦略投資家から最大150億ドルが投じられる可能性も示された。
アンソロピックは昨年夏に年間換算売上高が90億ドルを超え、急成長を遂げてきた。
前回130億ドルを調達したのはわずか5カ月前であり、今回の資金調達により企業価値はほぼ倍増すると見込まれている。
OpenAIに出資するアルティメーター・キャピタル・マネジメントやセコイア・キャピタル、ライトスピード・ベンチャー・パートナーズ、メンロ・ベンチャーズも参加予定であるという。
なお、アンソロピック自身は今回の資金調達について公式コメントを控えている。
急成長企業の大型調達が示すAI投資の潮流と課題
今回の大型資金調達により、アンソロピックは研究開発や人材確保、国際展開を従来より迅速化できると見られる。特に高度なAIモデル開発に必要なインフラ投資やデータ取得において、戦略的な選択肢が広がるだろう。
また、OpenAIと競合する技術開発競争において、資金力が優位性をもたらす可能性もある。
一方、短期間で資金規模が急拡大することで、投資家の期待値が過度に高まるリスクも否定できない。事業成果や収益成長が資金調達ペースに追いつかなければ、企業価値の維持が難しくなる局面も想定される。
さらに、戦略投資家や大手テクノロジー企業の関与は、資本政策や意思決定プロセスに影響を及ぼすことも考えられる。
経営陣は外部投資家とのバランスを慎重に取りながら、成長戦略を進める必要があるだろう。
長期的には、アンソロピックの成長が業界標準や技術開発ロードマップに影響を与える可能性が高い。市場の競争構造や投資家の意思決定に波及効果を及ぼすことは避けられないと考えられるため、本件は業界全体の動向を左右する重要な指標となりそうだ。
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