スクエニ、株主優待を導入 ドラクエ40周年純銀メダル抽選など付与

2026年2月5日、国内大手ゲーム企業の株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスは、株主優待制度の新設を決議したと発表した。
株主を対象に、公式ECで使えるクーポン配布と、「ドラゴンクエスト」40周年記念の限定グッズ抽選を実施する。長期保有を促す株主還元策として位置づけられる。
スクエニ、株主優待を新設 クーポン付与と記念メダル抽選
スクウェア・エニックス・ホールディングスは、2026年3月末日を初回基準日として株主優待制度を導入する。
対象は基準日時点で同社株式を100株以上保有する株主で、毎年3月末の株主名簿に基づき判定される。
優待内容の一つが、同社が運営する公式ECサイト「e-STORE」で利用可能なクーポンの贈呈だ。
クーポン金額は保有株数と継続保有期間に応じて段階的に設定されており、100株保有の場合は500円から最大1,500円、500株以上では3,000円から9,000円、1,000株以上では最大3万円分が付与される。
継続保有期間は、3月末・6月末・9月末・12月末の株主名簿に同一株主番号で連続記録されている回数によって算定される。
貸株利用や証券会社変更による株主番号の変更がある場合、継続期間が途切れる点には注意が必要となる。
クーポンは毎年6月に、株主総会招集通知に同封して送付される予定だ。
加えて、2026年は「ドラゴンクエスト」シリーズ40周年にあたることから、記念企画として株主限定グッズの抽選贈呈も行われる。
2026年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、非売品の純銀製記念メダルを抽選で400名に贈呈する計画で、抽選券はクーポンと同時期に配布される。
長期保有促進の狙い ファン株主拡大と課題
今回の株主優待導入は、安定株主の確保と個人投資家層の拡大を同時に狙った施策と考えられる。
保有期間に応じて優待内容が拡充される設計は、短期売買を抑制し、中長期保有を促すインセンティブとして機能する可能性がある。
特に、40周年記念メダルのようなIPを活用した非売品グッズは、同社作品のファンにとって訴求力が高いだろう。
株主であること自体がブランド参加の一形態となり、ファンと企業の関係性を深める効果が期待できる。
一方で、優待コストの増加や抽選制による当落差は、制度への評価を分ける要因にもなり得る。
優待目的での一時的な個人投資家流入が、株価変動を招くリスクも否定できない。
今後は、優待制度が株主構成や業績評価にどの程度寄与するかが注目点となりそうだ。
エンターテインメント企業における株主還元の在り方として、継続性と費用対効果のバランスが問われる局面に入ったと言えるだろう。
スクウェア・エニックス・ホールディングス 「株主優待制度の導入に関するお知らせ」
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