newmoとマクニカが協業開始 自動運転タクシー実験車両で日本発モデル構築へ

2026年2月4日、newmo株式会社と株式会社マクニカは、自動運転タクシー向け実験車両の開発で協業を開始したと発表した。日本国内における自動運転タクシーの実装を見据えた取り組みとなる。
ドライバー不足を背景に、実証と車両開発を加速
今回発表された協業は、自動運転タクシー(※1)の実用化に向けた車両開発および実証の加速を目的とするものだ。
マクニカが開発・提供する自動運転車両やセンサ、制御技術を活用した自動運転車両を、newmoが推進する自動運転タクシーの開発・検証プロジェクトに活用する。
背景には、日本各地で深刻化するドライバー不足と高齢化がある。
特に地域交通においては、自動運転技術を用いた新たな移動手段の確立が求められている状況だ。
newmoは「移動で地域をカラフルに」をミッションに、タクシー事業のDXや自動運転タクシーの社会実装を軸に事業を展開しており、2025年にはティアフォーとの提携や大阪府堺市との連携協定を通じて実証を進めている。
一方マクニカは、自動運転分野における車両改造やセンサ・制御系の統合、運行データ解析など、ハードウェアからソフトウェアまで一貫したエンジニアリング支援を行っている。
今回の協業では、商用運行を見据えた「車両仕様の最適化」、「実証環境の整備」、「運行データ(※2)の活用」などを共同で進める計画だ。
より安全で効率的な自動運転タクシーサービスの実現を目指すとしている。
※1 自動運転タクシー:運転操作の一部または全部をシステムが担い、ドライバー不足の解消や移動の効率化を目的としたタクシー形態。
※2 運行データ:走行状況やセンサ情報、利用状況などを記録し、安全性検証や運行最適化に活用されるデータ。
事業化を後押しする一方、制度と収益性が成否を分けるか
本協業のメリットは、技術と運行ノウハウを同時に磨ける点だろう。
車両開発と実証を並行して進めることで、安全性や効率性、利用者体験の改善が期待できる。特に実運行データの蓄積は、将来のコスト削減や運行最適化につながる可能性が高い。
一方で、デメリットやリスクも存在する。
自動運転タクシーの普及は技術成熟度だけでなく、法規制や社会的受容性に大きく左右される。実証で十分な成果を示せなければ、事業化のスピードは限定的になるだろう。
また、開発や検証に要する投資負担は重いと考えられるため、収益モデルの確立が遅れれば事業継続性に影響を与える恐れもありそうだ。
それでも、日本発の自動運転タクシーが現実の移動インフラとして定着すれば、地方交通の再構築や新たなモビリティ産業の創出につながり得る。
今回の協業は、その実現可能性を測る重要なステップになるだろう。
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