投票所の行列を回避へ AIで混雑をリアルタイム可視化する新サービス導入

東京都のAIスタートアップであるバカンは、衆議院議員選挙に向け、期日前・当日投票所の混雑状況をリアルタイムで可視化する取り組みを開始した。
国内自治体と連携し、有権者の利便性向上と投票所運営の効率化を狙う。
投票所61拠点で混雑状況を可視化、事前確認が可能に
2026年1月28日、バカンは、AI技術を活用した混雑可視化サービスを用い、期日前投票所48カ所、当日投票所13カ所の計61カ所で混雑状況を配信すると発表した。
投票所職員が管理画面から状況を更新し、「空いている」「やや混雑」「混雑」の三段階で表示される仕組みだ。
有権者は、アプリのダウンロードや会員登録を必要とせず、PCやスマートフォンから投票所周辺の状況を確認できる。
混雑情報に加え、投票日や場所といった選挙関連情報も地図上で把握でき、投票行動の判断材料となる。
対象地域は、東京都23区内の目黒区、北区、練馬区に加え、横浜市、越谷市、四日市市、奈良市など複数自治体に広がる。
奈良市では今回が初導入となり、地方都市への展開も進みつつある。
日本には1,724の市町村が存在し、衆議院・参議院選挙に加え、首長選挙や地方議会選挙など多様な選挙が毎年実施されている。
こうした中、選挙運営においては、有権者の利便性向上や現場負担の軽減を目的に、デジタル技術を活用した新たな取り組みが各地で模索されてきた。
本取り組みにより、投票所の混雑状況を事前に把握できる環境を整えることで、来場時間の分散を促し、投票所運営の効率化につなげる。
投票体験の質向上へ 利便性と運営効率の両立が焦点か
混雑の可視化は、有権者にとって待ち時間の短縮や来場時間の分散につながる可能性がある。
特に期日前投票が定着する中、混雑回避の判断材料が提供される意義は大きいと言える。
また、投票所側にとっても、来場者の集中を緩和できれば人員配置や誘導対応の負担軽減が期待される。
全国で多数の選挙が行われる日本において、運営効率の改善は重要な課題だと考えられる。
ただし、職員による手動更新が前提となるため、情報の即時性や更新頻度の担保が今後の運用面の焦点となるだろう。
このような可視化施策が継続的に運用されれば、投票行動の選択肢を広げる仕組みとして、他の自治体や選挙への横展開も進む可能性がある。
公共分野で培ってきたバカンの知見や仕組みを応用することで、投票体験の在り方に変化がもたらされるか、引き続き注目したい。
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