オプテージ、大阪で都市型データセンター開所 低遅延AI推論向けGPUに対応

通信事業者のオプテージは、大阪中心部に都市型コネクティビティーデータセンター「オプテージ曽根崎データセンター(OC1)」を開所した。
AI推論向けGPUにも対応する高密度設計を特徴とし、関西圏のAI・クラウド基盤を支える拠点として運用を開始する。
オプテージ、都市型DC「OC1」でAI推論基盤を強化
2026年1月29日、オプテージは、大阪市内に都市型コネクティビティーデータセンター「OC1」を開所した。
国内主要IX(※)や回線事業者、ISP、クラウド事業者と高い接続性を持ち、関西圏のネットワーク中枢を担う拠点として位置付けられる。
都市中心部に立地することで、低遅延環境を実現している点が特徴となる。
OC1は、国内大手IXへの複数接続拠点を備え、主要クラウドや通信事業者へのシームレスな接続を可能とする。
高効率な空調システムと最適化されたエアフロー設計により、AI推論向けGPUサーバーなど高密度・高負荷設備にも対応する構造だ。
これにより、リアルタイム性が求められるAIサービス基盤としての利用が技術的に可能になる。
運用面では、24時間365日の監視体制に加え、入退館管理や電力使用量を可視化するカスタマーポータルを提供する。
さらに、専門スタッフが手順書なしで対応するライブオペレーションを導入し、利用事業者の運用負荷軽減を図る。
電力面では実質再エネ100%を達成し、環境配慮型データセンターとしての側面も打ち出している。
※IX(Internet Exchange):複数の通信事業者やISPが相互接続し、インターネットトラフィックを効率的に交換するための中立的な接続拠点。低遅延化や通信コスト削減に寄与する。
低遅延AI拠点の価値と、都市型DCが抱える課題
OC1の開所は、関西圏におけるAI推論基盤の選択肢を広げる動きと捉えられる。
都市部立地による低遅延と高接続性は、生成AIや推論処理をエッジに近い場所で行いたい企業にとって大きな利点となり得る。
特に、クラウドとオンプレミスを組み合わせたハイブリッド構成を検討する事業者には適した環境と言える。
一方で、都市型DCは郊外型に比べ、用地制約やコスト面の課題を抱えやすいと考えられる。
高密度GPU対応は電力・冷却負荷の増大を伴うため、今後の需要拡大にどこまで柔軟に対応できるかが問われるだろう。
また、AI需要の急拡大により、GPU調達や電力確保を巡る競争が激化する可能性もある。
それでも、再エネ活用や運用支援を含めた総合設計は、企業のESG対応や運用効率を重視する流れと合致すると言える。
OC1は、関西におけるAIインフラ集積を後押しする拠点として、今後の利用動向が注目される存在になりそうだ。
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