KLabのAIアイドル「ゆめみなな」始動 共創型MV公開でエンタメの作り方が変わる

2026年1月30日、国内IT企業のKLabは、AIアイドル「ゆめみなな」のデビュー楽曲MVを公開した。ファン参加型の制作手法を取り入れた点が特徴となっている。
AIアイドル「ゆめみなな」デビュー曲MVを公開
KLabは、同社が展開するAI VTuberプロジェクト「ゆめかいろプロダクション」において、5人組AIアイドルのセンター「ゆめみなな」のデビュー楽曲「ナナノホシノナ」のミュージックビデオを、2026年1月30日21時にYouTubeでプレミア公開した。同時に、Apple MusicやSpotifyなど主要音楽配信プラットフォームで楽曲配信も順次開始している。
本MVは、AIによる映像生成と人のクリエイティブを組み合わせた制作手法で構成されている点が特徴だ。映像内には、2025年12月に実施されたファン参加型企画「みんながプロデューサー(#みんプロ)第3弾」で募集したイラスト作品の一部が使用されており、視聴者が制作に関与する仕組みが取り入れられた。
「ゆめみなな」は、音声・表情・発話をAIが生成するAI VTuberで、「みんなの夢を応援する夜空の案内人」というコンセプトを持つ。公式YouTubeチャンネルは公開から8日で登録者数2,000人を突破しており、デビュー前段階としては高い関心を集めていると言える。
共創型AIアイドルの強みと持続性の課題
今回の取り組みのメリットとして挙げられるのは、AIを活用しながらファンを制作プロセスに組み込んでいる点だ。
ユーザー投稿を学習・反映する仕組みは、単なる視聴者を「参加者」へと変え、IPへの愛着を高める効果が期待される。
制作コストや運用負荷を一定程度抑えつつ、継続的な展開を図れる可能性がある点も、AIアイドルならではの特徴と言える。
一方で、課題が生じる余地もある。AI生成表現は設計次第で画一化しやすく、キャラクターの成長や物語性が十分に伝わらなければ、ファンの熱量が持続しにくくなる懸念がある。
また、ファン参加が形式的にとどまった場合、共創という価値が形骸化する可能性も否定できない。
今後は、「マルチディメンション構想(※)」のもとで、どこまで表現の幅を広げられるか、またAIと人の役割分担をどのように設計するかが重要な論点となりそうだ。
AIアイドルが一過性の話題にとどまるのか、それとも持続的なエンタメIPへ成長するのかは、今後の運営方針や設計次第で左右されると考えられる。
※マルチディメンション構想:AIキャラクターを2Dや3D、ハイパーリアルなど複数の表現軸で展開し、体験価値とIPの拡張性を高める考え方。
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