タクシー配車アプリ「GO」を提供するGO株式会社が東証に上場申請 モビリティDXが次の段階へ

ディー・エヌ・エーは、持分法適用関連会社であるGOが東京証券取引所へ上場申請したと発表した。日本発のタクシー配車アプリとして成長してきたGOが、公開市場に進出する。
DeNA・日本交通が主要株主のGO、上場準備開始
ディー・エヌ・エーは2026年2月2日、同社の持分法適用関連会社であるGO株式会社が、東京証券取引所に株式上場を申請したと公表した。
GOはタクシー事業者向け配車システムを主軸とするモビリティ関連企業であり、代表取締役会長を川鍋一朗氏、代表取締役社長を中島宏氏が務める。
資本金は1億円で、株主構成は日本交通ホールディングスとディー・エヌ・エーがそれぞれ25.75%を保有している。
1977年設立の歴史を持ちながら、スマートフォンアプリを起点に事業を再構築してきた点が特徴だ。
今回の上場申請は、2024年1月に発表された上場準備開始方針に沿う動きとなる。
ただし、実際の上場には日本取引所自主規制法人による審査と、東証の承認が必要であり、現時点で上場時期や可否は確定していない。
DX推進に弾みも、競争激化と収益モデルの確立が課題か
GOの上場が実現すれば、調達資金を活用したシステム開発やサービス拡張が進み、タクシー業界全体のDX(※)が加速する可能性がある。
配車データの高度活用や決済、周辺サービスとの連携強化は、都市交通の利便性向上につながるだろう。
1977年設立という歴史を持ちながらも、配車システムを主軸とするモビリティ関連企業として再定義してきた同社の動向は、既存産業の変革事例として一定の意義があると言える。
一方で、配車アプリ市場は競争が激しく、利用者獲得や事業者支援にかかるコスト増が利益率を圧迫する懸念もある。
上場企業として、成長性だけでなく、持続的な収益モデルをどこまで明確に示せるかが問われるだろう。
また、モビリティ事業は規制や社会的要請の影響を受けやすい領域でもある。
株主構成に日本交通ホールディングスとディー・エヌ・エーが名を連ねる点は支援基盤の強さを示す反面、公開後は市場からの独立した評価にさらされることになるだろう。
とは言え、GOのIPOは、国内モビリティ×ITビジネスが資本市場で評価される基準を形作るための試金石となりそうだ。
※DX(デジタルトランスフォーメーション):デジタル技術を活用し、業務やサービスの在り方を根本から変革する取り組み。単なるIT導入ではなく、事業構造の転換を伴う点が特徴である。
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