SBI VCトレードとビットポイントが合併 国内暗号資産取引の中核再編へ

2026年1月30日、SBI VCトレード株式会社と株式会社ビットポイントジャパンは、同年4月1日を効力発生日として合併する方針を決議した。
SBIホールディングス株式会社傘下での経営資源集約が明確になった。
SBI VCトレード存続で吸収合併、2ブランド併存へ
今回の合併は、SBI VCトレードを存続会社とし、ビットポイントジャパンを消滅会社とする吸収合併方式で行われる。両社は2026年1月30日の取締役会で合併契約を承認し、3月末の株主総会を経て4月1日に効力が発生する予定だ。
合併後も「SBI VCトレード」「BITPOINT」の2ブランドを当面維持すると明言されている。既存の口座や取引条件に直ちに変更はなく、利用者に追加手続きは求められない。
背景には、暗号資産が金融商品取引法(※)の枠組みに組み込まれる可能性を見据えた、規制対応力と収益基盤の強化がある。両者の知見、ノウハウを活用することで、法的にもポジションが定まりつつある暗号資産分野での、顧客体験と新サービス創出を狙う。
財務面では、SBI VCトレードが2025年3月期に営業利益117億円規模を計上しており、ビットポイントジャパンの顧客基盤や取扱実績を統合することで、大規模な暗号資産取引事業体が形成される構図となる。
※金融商品取引法:有価証券やデリバティブ取引などを規制する日本の法律。暗号資産を同法の枠組みに取り込む議論が進められており、事業者には一段と高度な内部管理体制が求められる可能性がある。
規制時代を見据えた再編 利便性向上と競争激化の両面
本合併の最大のメリットは、グループ内に分散していた人材・システム・ノウハウを集約し、規制対応や新サービス開発を加速できる点だろう。暗号資産証拠金取引や新たな金融商品展開において、体力のある事業者が主導権を握る可能性は高い。
利用者にとっても、サービスの安定性や中長期的な選択肢拡大につながると考えられる。
一方で、業界全体の競争環境という観点では懸念も残る。
大手同士の統合が進めば、中小取引所の淘汰が進行し、結果として選択肢が狭まるリスクも否定できない。
また、2ブランド併存が長期化した場合、システム統合やサービス差別化の方向性が不透明になる可能性もある。
国内暗号資産市場は、規制強化と成熟化が同時に進む転換点にある。
本合併は、その中で「規模」と「信頼性」を武器に生き残りを図る戦略的再編の一例と言える。今後、同様の動きが他社にも波及するか、引き続き注目したい。
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