就活×生成AI活用は初期選考を押し上げるも、第一志望内定率に差 ネオキャリア調査で判明

2026年1月27日、ネオキャリアは、生成AIを活用した就職活動の実態を比較調査した結果を公表した。
国内の2026年卒学生316名を対象に、AI活用の有無が選考結果に与える影響を分析している。書類や一次面接では優位性が確認された一方、第一志望群の内定率では課題が浮き彫りとなった。
生成AI活用で初期選考の通過数が拡大
今回の調査では、生成AIを活用した学生は、応募社数自体は非活用学生と大きな差がないにもかかわらず、書類選考や一次面接の通過数で上回る結果となった。
書類選考で「11社以上通過」と回答した割合は、AI活用学生が22.2%と、非活用学生を7.7ポイント上回っている。
一次面接でも同様に、生成AI活用学生では「11社以上」が15.2%、非活用学生(5.6%)の約3倍と通過数の多さが確認された。
背景には、生成AIを用いたES作成や自己PRの効率化があると考えられる。実際、活用理由として「企業に評価される質の高いESを作成するため」と回答した学生が約半数を占めた。
一方で、最終的な成果を見ると、生成AI活用学生は内定数全体では優位に立つものの、第一志望群企業の内定率では60.8%と、非活用学生を15.8ポイント下回った。
ES作成に苦戦した割合が高く、面接で「自分の言葉で自信を持って話せた」と感じた学生も、生成AI非活用学生が81.0%であったのに対し、生成AI活用学生は74.7%と、6.3ポイントの差が出ている。
AIの使い方だけではなく、内省も必要
生成AIの活用は、就職活動における初期選考の効率と再現性を高めた点で評価できる。書類選考や一次面接の通過数が増加したという調査結果は、アウトプットの標準化と品質の底上げが行われた可能性を示している。
一方で、第一志望群の内定率が低下した点は看過できない。生成AIによって成果は拡大したが、最終局面で問われる動機の一貫性や自己理解の深さが十分に醸成されなかった可能性がある。
学生にとっては、生成AIを代替手段として使うのではなく、思考を掘り下げる道具として使うことが必要になると思われる。
就職活動においては、生成AI活用の巧拙だけでなく、活用と内省を統合できるかどうかが重要になっていくだろう。
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