富士ソフト、AWSと生成AIで戦略協業 マルチエージェント開発加速

富士ソフト株式会社は、アマゾンウェブサービス(AWS)と生成AI分野で戦略的協業契約を締結した。最新AI基盤「Amazon Bedrock AgentCore」を活用し、国内企業向けエージェンティックAIの導入を目指す。
富士ソフト、AWS連携でエージェンティックAI導入を本格化
2026年1月30日、富士ソフト株式会社はアマゾンウェブサービスと生成AI分野における戦略的協業契約を締結したと発表した。
今回の協業により、RAG(※)やIoT連携、複数AIエージェントによるマルチエージェントシステムの開発を加速させ、企業向けソリューションの価値向上を狙う。
具体的には、「Amazon Bedrock AgentCore」の主要機能であるRuntime、Identity、Gateway、Memory、Observabilityを駆使し、生成AI技術の検証と課題解決を同時に進める。
さらに、セキュリティやガバナンス面での対応も強化し、今後2年間で約80件の顧客導入を目標に掲げている。
富士ソフトはAWSプレミアティアサービスパートナーとして、クラウド導入や生成AIのPoC(概念実証)から本番環境への移行支援に豊富な実績を持つ。
企業が自社でAIを活用できる体制構築も支援しており、伴走型の導入サポートが強みである。
また、富士ソフトは社内でも生成AIの活用を促進しており、エンジニアの日常業務やシステム開発で得られた知見を顧客導入に反映している。
社内外双方でAI技術の実践的理解と応用力を蓄積している点が特徴である。
※RAG(検索拡張生成):既存データベースやドキュメントを参照し、AIが回答を生成する技術。情報の正確性向上に役立つ。
協業効果の見通しと企業導入における利点・課題
両社の協業は、企業の生成AI導入を加速させるだけでなく、マルチエージェント環境の構築による業務効率化にもつながりそうだ。
特に複数のAIが連携して判断・行動することで、従来の手作業や単一AIでは難しかった高度な自動化が実現できると考えられる。
また、協業を通じて知見が蓄積されれば、富士ソフトが提供する伴走型支援の質が向上する可能性もある。PoCから本番環境へのスムーズな移行が可能となり、企業は短期間で生成AIを業務に取り入れやすくなると見られる。
一方で、導入に際しては情報の正確性や法規制対応、社内リテラシーの整備が欠かせないだろう。
生成AIの誤作動や判断ミスによる業務リスク、セキュリティ上の脆弱性も無視できないため、導入企業には適切な管理体制の整備が求められるはずだ。
将来的には、国内企業のDX推進において、自律型AIやマルチエージェントシステムの活用が標準化される可能性がある。
導入規模や運用コスト、内部統制を踏まえた慎重な設計と段階的な展開が今後の成功の鍵となりそうだ。
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