アリババ、新型推論AI「Qwen3-Max-Thinking」発表 最高水準の性能で米大手に並ぶ

中国の電子商取引大手アリババグループは、新型AIモデル「Qwen3」のフラッグシップ推論モデルを発表した。
アリババグループによると米OpenAIや米Googleの最新モデルと同水準の性能を示したという。
アリババ、推論特化の「Qwen3」で最高水準を記録
2026年1月26日(現地時間)、アリババグループは、AIモデル「Qwen3」の中核となる推論モデル「Qwen3—Max—Thinking」を公開した。
総パラメーター数は1兆を超え、大規模な強化学習を用いた事後学習により推論能力を大幅に向上させた。
アリババグループによれば、複数のベンチマークテストで最高水準とされるSOTA(※)の結果を記録し、米OpenAIのGPT5.2やGoogleのGemini 3 Proと比肩する性能を示したという。
汎用的な推論性能における競争力の高さが示された形だ。
現在は開発者向けの「QwenChat」や一般利用者向けサービス「千問」のデスクトップ版とウェブ版で提供を開始しており、近くアプリ版にも展開される見通しだ。
※SOTA:State of the Artの略。特定分野において、現時点で最高水準と評価される技術や性能を指す用語。
米中AI競争が新局面へ 中国発モデルの実用性に注目
今回の発表は、生成AI分野における米中競争が研究段階から実運用段階へ移りつつあることを示唆している。
推論性能は業務自動化や高度な意思決定支援に直結するため、企業利用での評価が今後の普及を左右すると考えられる。
一方で、モデル規模の巨大化に伴う計算資源や運用コストの増大は無視できないだろう。
実際のビジネス現場では、性能とコストのバランスが導入判断の重要な軸となる可能性がある。
それでも、中国企業が米大手と同等水準のAIを短期間で投入した意義は大きいと言える。
今後はクラウドや業務アプリへの統合を通じ、アジア圏を中心に独自エコシステムを拡大していく展開が想定される。
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