FileBlog 5.6、ファイル検索のAIチャット強化 主要LLMとオンプレミスに対応

2026年1月27日、株式会社鉄飛テクノロジーは、ファイルサーバー全文検索ソフト「FileBlog Ver5.6」の提供開始を発表した。AIチャット機能を強化し、主要クラウドとオンプレミス環境に対応した点が特徴だ。
FileBlog 5.6、AIチャットを軸に対応基盤を拡張
FileBlogは、Windowsファイルサーバー内の文書を全文検索し、閲覧や編集、管理までをWeb上で行えるソフトウェアである。
検索・閲覧、リモート編集、文書管理といった複数のエディションを備え、用途や規模に応じた導入が可能だ。
そのオプションとして提供されるAIチャット機能は、自然文で指示を入力することで、保存されたファイル内容を基にAIが情報を検索・整理する仕組みとなっている。
今回のVer5.6では、このAIチャットの対応LLM(※)が大幅に拡充された。
従来対応していたOpenAI(ChatGPT)やAnthropic(Claude)に加え、Microsoft Azure OpenAI、Amazon Bedrock、Google Vertex AIを新たにサポートする。
これにより、企業は既存のクラウドアカウントを活用してAI機能を導入でき、新たな契約や支払い手続きを省略できるようになった。
さらに、ローカル環境で稼働するLLMであるollama(vLLM)にも対応した。クラウドを介さずにAI検索を行えるため、機密性の高い情報を扱う企業でもAI活用を進めやすくなる。
※LLM(※):Large Language Modelの略。大量のテキストを学習し、文章理解や生成を行う大規模言語モデル。
柔軟性が武器に 導入容易化の裏で問われる運用力
今回のアップデートによって、企業ごとの事情に合わせたAI活用を検討しやすくなった点は、大きなメリットの一つと言える。
マルチクラウド対応により、セキュリティ要件やコスト、性能を比較しながらLLMを選択できるため、特定ベンダーへの依存を避けたい企業にとっては有力な選択肢となり得る。
一方で、選択肢が増えたことで、運用設計の難易度が高まる可能性もある。
LLMごとの応答品質や利用コスト、データ管理方針を十分に整理しなければ、期待した効果を得られないケースも想定される。
特にオンプレミスAIは、情報漏えいリスクを抑えられる反面、モデル更新や保守を自社で担う必要があり、体制整備が前提条件となる。
今後、企業内検索は単なる業務効率化ツールにとどまらず、意思決定を支える知識基盤へと役割を拡張していく可能性がある。
FileBlog 5.6は、そのための基盤を提示した段階にあり、実際の価値は各企業の運用設計や活用度合いによって大きく左右されるだろう。
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