NSSOL、生成AIテスト自動化を展開 開発現場の生産性はどう変わるか

2026年1月27日、日鉄ソリューションズ(NSSOL)は、生成AIを活用したテスト自動化プラットフォーム「Autify」の提供開始を発表した。オーティファイ株式会社との提携により、日本国内のシステム開発におけるテスト工程の効率化を狙う。
NSSOLがAutify提供開始 生成AIでテスト工程を刷新
NSSOLは27日、オーティファイ株式会社と、同社が提供するテスト自動化プラットフォーム「Autify」および関連サービスのリセールパートナー契約を締結したと発表した。これに伴い、自社ブランド「NSDevia」の新ラインアップとしてAutifyの提供を開始する。
Autifyは、生成AIを活用してテスト工程の自動化を支援するプラットフォームで、ノーコードでE2Eテスト(※)を作成・実行できる「Autify Nexus」と、仕様書を基にテストケースを生成する「Autify Genesis」の2製品で構成される。
Autify Nexusは、直感的なUIを採用し、専門的なテスト知識がなくても操作可能な点が特徴だ。実行回数無制限の環境に加え、チャット形式の指示でテスト作成を支援するAIエージェント機能も備え、テスト工数の削減や人材不足への対応につながるとしている。クラウドやローカルを問わず実行でき、CI/CDツールとも柔軟に連携可能だ。
一方のAutify Genesisは、仕様書や設計書をアップロードし、ユーザーが意図に沿ったワークフローを構築することで、生成AIが最適なテストケースを作成するソリューションである。
なお、NSSOLではまずAutify Nexusから提供を開始し、Autify Genesisは2026年春以降に提供を予定している。
※E2Eテスト:End to Endテストの略。システム全体を一連の流れとして検証し、ユーザー操作から結果出力までが正しく機能するかを確認するテスト手法。
品質と速度の両立へ 期待と生成AI依存の課題
Autifyの導入によって期待される効果の一つは、品質向上と開発スピードの両立にある。テスト工程を自動化し、継続的に実行できる環境が整えば、リリース前の確認作業にかかる負担は軽減される可能性が高まる。
特に、短い開発サイクルが求められる業務システムやWebサービスでは、テストの属人化を抑え、一定水準の品質を維持しやすくなる点がメリットとして挙げられる。生成AIの活用により、テスト設計そのものの効率化が進む可能性も見逃せない。
一方で、生成AIにテスト作成を委ねることへの懸念も残る。仕様書や設計書の記述が不十分な場合、生成されるテストケースの網羅性や妥当性に影響が及ぶ恐れがあり、人によるレビューや判断を組み合わせた運用が求められるだろう。
今後、Autify Genesisの提供が本格化すれば、テスト工程の自動化はさらに進展するとみられる。その際、NSSOLがどこまで現場に即した支援体制を構築できるかは、生成AIを活用した開発改革を進めるうえで重要な要素の一つになりそうだ。
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