Anthropic、Claudeが業務アプリを直接操作へ 対話型AIが実務の中枢に進化

2026年1月26日、米AI企業Anthropicは、対話型AI「Claude」上で外部アプリを直接操作できる新機能「interactive tools」を公開した。
Claude、外部アプリの操作画面を内包する新機能を公開
Anthropicは、対話型AI「Claude」の会話画面内に、連携した外部サービスの操作画面を表示できる新機能「interactive tools」を発表した。
これにより、利用者はClaudeとの対話を続けながら、実際のアプリ画面を確認し、操作を進められるようになる。
従来のようにテキストで指示を出し、結果を要約として受け取る形式から一歩踏み込んだ設計だ。
対応例として、Slackでのメッセージ作成や投稿前確認、Asanaやmonday.comによるタスク管理、Canvaでの資料編集、FigmaやBox、Clayの利用、HexやAmplitudeによるデータ可視化などが挙げられている。
いずれもClaudeの会話画面内にUIが表示され、AIの補助を受けながら実務操作を行える点が特徴である。
この仕組みの基盤には、Anthropicが策定したModel Context Protocol(MCP)(※)が採用されている。
同日には拡張仕様「MCP Apps」も公式に有効化された。
外部サービスのUIを分離されたiframeとして描画し、通信を定義済みプロトコルに限定することで、セキュリティと拡張性の両立を図っている。
利用はClaudeのディレクトリから「interactive」と表示された連携先を選択する方式で、Web版およびデスクトップ版に対応する
対象プランはPro、Max、Team、Enterpriseに限られ、無料プランは含まれない。
※Model Context Protocol(MCP):生成AIと外部サービスを安全かつ標準化された方法で接続するための通信仕様。UI表示やデータ連携の枠組みを定義し、拡張性とセキュリティを確保する仕組み。
業務効率化の切り札か、AI依存を招くか 対話型AIの次段階
interactive toolsの主なメリットの一つとして、複数の業務アプリを横断する作業をClaude上に集約できる点が挙げられる
画面を切り替えることなく、会話ベースで操作と確認を進められるため、情報整理や意思決定のスピード向上が期待される。
特に非エンジニア層にとっては、業務自動化に対する心理的ハードルを下げる可能性がある。
一方で、AIが操作の文脈を理解し、作業を主導する領域が広がるほど、利用者の判断力低下や過度な依存につながる懸念も指摘され得る。
UIが可視化されているとはいえ、どこまで人が主体的に検証するかという運用設計が重要になるだろう。
将来的には、Claudeが業務アプリの「入口」ではなく「統合操作基盤」として機能する可能性がある。
Anthropicの今回の取り組みは、対話型AIが実務の補助役から、より中核的な役割へと位置付けを広げていく可能性を示唆する動きとも受け取れる。
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