AIが導く2026年の桜開花予測 最速は九州、東京も3月21日に前倒し

2026年1月、島津ビジネスシステムズ(京都市)は、独自のAIを活用した「AIさくら予想」により、2026年の桜(ソメイヨシノ)開花予測を発表した。日本国内では熊本・佐賀が最速となり、東京も平年より早い開花が見込まれている。
2026年の桜開花予測、熊本・佐賀が3月20日で全国最速
島津ビジネスシステムズが公表した2026年の桜開花予測によると、全国で最も早くソメイヨシノが開花するのは、3月20日の熊本県と佐賀県になる見込みだ。
例年は南九州が先行するケースが多いが、2026年は九州北部まで含めた広範囲で早期開花が予測されている。
東京都心の開花は3月21日とされ、平年より3日早い。大阪や名古屋などの主要都市でも、概ね平年並みからやや早い時期に開花を迎える地点が多いとみられる。
特に特徴的なのが北日本の動向で、青森県や秋田県では平年より約1週間早い開花が想定されている。2026年は全国的に春の訪れが早まる年になる可能性が高い。
同社は島津製作所の100%出資子会社で、気象庁の予報業務許可を持つ。2018年に導入された「AIさくら予想」は、10年以上にわたる桜の生育データと気象データを学習しており、2023年からは温暖地域の予測精度を高めた改良版AIが用いられているという。
※AIさくら予想:過去の桜観測データと気象情報をAIが解析し、地域ごとの開花時期を算出する予測手法。島津ビジネスシステムズが2018年から提供している。
高精度化が進む桜予測 観光・計画最適化の武器になるか
AIによる桜予測のメリットの一つは、開花時期の見通しを早期に把握できる点にある。
観光業や自治体、イベント主催者にとっては、集客計画や人員配置の精度向上につながる可能性がある。
実際、予測結果はスマートフォン向けアプリ「お天気JAPAN」で無料公開されており、誰でもリアルタイムで確認できる点は利便性が高い。
一方で、AI予測は確率論に基づくものであり、寒の戻りや突発的な気温変動によって修正が入る余地は常に残る。予測を前提とした過度な計画固定は、かえってリスクを高める側面も否定できない。
今後は、AIによる長期予測と直前の人手判断を組み合わせた運用が、有力な選択肢の一つになると考えられる。
桜という身近なテーマを通じて、AIが社会の意思決定にどのように組み込まれていくのかを考える上で、本事例は象徴的なケースと言えるだろう。
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