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    災害時の通信断を防ぐ新枠組み 海自佐世保地方隊と通信5社が協定締結

    海上自衛隊佐世保地方隊と国内通信事業者5社が、災害時の通信確保を目的とする相互協力協定を2026年1月20日に締結した。日本国内で災害対応力を高める新たな官民連携が始動している。

    目次

    海自佐世保地方隊と通信5社、災害時通信確保で協定

    2026年1月21日、海上自衛隊佐世保地方隊と、NTTドコモ九州支社、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル、沖縄セルラー電話は、2026年1月20日に「災害時における通信の確保のための相互協力に関する協定」を締結したと発表した。

    協定では三つの協力事項が定められている。
    第一に、災害発生時、通信事業者がスマートフォンやWi-Fiルーターなどの通信機器を海上自衛隊へ優先的に貸与する点が明記された。
    第二に、孤立地域への対応として、自衛隊が通信事業者の資機材や保守要員を海上輸送するという。
    第三の柱として、平時および災害時の連絡体制確保と、定期的な共同訓練の実施が盛り込まれている。

    官民連携がもたらす利点と、運用面に残る課題

    本協定のメリットは、通信というライフラインの復旧を初動段階から加速できる点にありそうだ。自衛隊の輸送力と通信事業者の設備・人材を組み合わせることで、島しょ部や沿岸部でも復旧対応が迅速化する可能性が高い。
    通信各社にとっても、BCP(※)の実効性を実地で検証できる枠組みとなるだろう。

    一方で、複数事業者と自衛隊が同時に動く体制には調整コストが伴うかもしれない。
    指揮系統や優先順位が不明確な場合、現場対応が遅れるリスクも考えられる。
    また、大規模災害が同時多発した場合、資機材や人員の配分が課題になる可能性がある。

    将来的には、今回の協定がモデルケースとなり、他地域や他インフラ分野へ連携が広がる展開も想定できる。平時の訓練を通じて課題を洗い出し、運用精度を高められるかが、官民連携の価値を左右する要因になるだろう。

    ※BCP(事業継続計画):災害や事故などの緊急事態においても、重要業務を継続・早期復旧するための計画。

    ソフトバンク株式会社 プレスリリース

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