OpenAI、ChatGPTに年齢予測機能を実装 18歳未満の利用を自動で制限

米OpenAIは対話型AI「ChatGPT」の一般向けプランに年齢予測機能を導入したと発表した。
18歳未満と推定されるユーザーには、有害なコンテンツへの接触を抑える追加保護を自動で適用する。未成年保護を強化する一方、成人ユーザーは利用制限を緩和する仕組みとなる。
行動データで年齢推定し保護を自動適用
2026年1月20日、OpenAIは、ChatGPTに年齢予測機能を実装したと発表した。
本機能は、登録時に18歳未満と申告したユーザーに加え、利用行動から18歳未満と推定されるアカウントを対象とする。
年齢推定では、アカウントの存続期間、活動時間帯、経時的な利用パターン、ユーザーが申告した年齢など、複数の行動データとアカウントシグナルを組み合わせて判断する。
年齢予測モデルがアカウント所有者を18歳未満と推定した場合、ChatGPTは追加保護措置を自動的に適用する。
制限対象には、過激な暴力表現やグロテスクな内容、未成年に危険または有害な行動を促す可能性のあるバイラルチャレンジ、性的・恋愛的・暴力的なロールプレイ、自傷行為の描写、極端な美の基準や不健康なダイエット、ボディシェイミングを助長するコンテンツが含まれる。
一方、18歳以上のユーザーは「大人」として扱われ、ツール利用に関する制限は緩和される。
この年齢予測機能の導入方針は、2025年9月にすでに公表されていた。
今回の実装により、一般向けプランで実際の運用が始まった形となる。
誤って18歳未満と分類された場合には、本人確認サービス「Persona」を通じて年齢確認を行い、セルフィー写真などを提出することでアクセス権限を回復できる。
利用者は「設定」内の「アカウント」画面から、保護機能が付与されているかを確認し、必要に応じて修正手続きを進められる。
なお、EU地域では地域要件への対応のため、今後数週間以内に展開予定とされている。
未成年保護強化と利便性低下の両立が焦点
年齢予測機能の導入は、未成年ユーザーを有害コンテンツから守る点で明確なメリットがありそうだ。
自己申告に依存しない仕組みのため、年齢を偽った利用を抑制し、保護の網を広げられる可能性が高い。
特に自傷行為や極端な身体表現に関する制限は、心理的リスクの低減につながると考えられる。
一方で、行動データによる推定は誤判定のリスクを伴うと言える。
成人ユーザーが未成年と判断された場合、一時的に利用体験が制限され、本人確認の手続き負荷が発生する点はデメリットとなるだろう。
また、推定ロジックの透明性や、地域ごとの規制対応が十分かどうかも今後の評価軸になりそうだ。
また、ペアレンタルコントロールを併用すれば、家庭内での管理を柔軟にするかもしれない。ただし、年齢予測と保護者設定のバランス次第では、過度な制限につながる可能性も否定できない。
安全性と利便性をいかに両立させるかが、今後の運用で問われそうだ。
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