NTTデータ、AIリスクを可視化 ガバナンスから活用まで包括支援

2026年1月20日、株式会社NTTデータは、企業におけるAIの安心・安全な活用を支援する「Responsible & Secure AI」サービスの本格展開を開始した。
AI特有のリスク管理を包括的に支援し、日本国内企業のAI活用基盤を強化する狙いだ。
NTTデータ、AIガバナンスから防御まで一体提供
NTTデータが本格展開する「Responsible & Secure AI」は、企業のAI活用に伴うリスクを可視化し、統制から実装までを一気通貫で支援する総合サービスである。
従来のAIガバナンスコンサルティングに加え、AIの安全性・信頼性を評価する「AI Assuranceサービス」と、AI利用時の脅威から守る「AI Protectionサービス」を組み合わせた点が特徴となる。
背景には、生成AIやAIエージェントの急速な普及がある。利活用が進む一方で、機密情報の漏えい、誤情報の生成など、AI特有のリスクが顕在化してきた。
NTTデータは、こうした課題は企業の業務継続や社会的信用に直結するため、技術対策と統制の両面からの対応が不可欠だと言う。
NTTデータは2023年にAIガバナンス室を設立し、グローバルでの実践を通じてAIリスク管理の知見を蓄積してきた。
このサービスは、その経験をもとに、組織・人・ルール・プロジェクトを横断したリスク評価と、実運用での防御策を統合的に提供する。
AI活用拡大を後押しする一方、運用負荷への配慮も必要
本サービスの導入により、企業はAI活用を進めながらも、リスクを前提とした運用設計が可能になるだろう。モデル評価や脆弱性診断、AIガードレールによる入出力監視などを通じて、実務での安全性が高まる点は大きなメリットと言える。
特に、シャドーAIの検出やディープフェイク対策は、管理部門の負担軽減にもつながりそうだ。
一方で、包括的なガバナンス体制を構築・維持するには、一定のコストや専門人材が求められる。
ルール整備と現場のスピード感をどう両立させるかは、今後の運用上の課題となる可能性がある。
NTTデータは今後、技術動向や法規制の変化を踏まえ、サービスを継続的に高度化するとしている。
AI活用の裾野が広がる中、同社の取り組みは、日本企業が安心してAIを業務に組み込むための重要な基盤となりそうだ。
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