HR University、AIで従業員育成を個別最適化 新スキル診断「スキルドック」を正式リリース

2026年1月19日、株式会社Hajimariは、法人向け人材育成サービス「HR University」において、AIを活用したスキル診断(※)機能「スキルドック」を国内向けにリリースした。従業員一人ひとりのスキルを可視化し、研修の精度向上を図る取り組みとして注目される。
HR University、AIスキル診断「スキルドック」を提供開始
スキルドックは、従業員のスキルをWebテスト形式で診断し、育成施策の設計に活用する新機能である。新人・若手、中堅、管理職、人事といった階層別に求められるスキル要件を基に設計されており、単なる知識量ではなく、業務におけるスキル活用状況を把握する点が特徴となる。
診断結果はAIによって分析され、個人および組織単位での強みや課題がレポートとして可視化される。これにより、研修前に「どのスキルが不足しているのか」を把握でき、画一的になりがちな研修内容を見直す材料として活用可能だ。
また、HR Universityが提供するeラーニングや研修コンテンツと連動し、診断結果に応じた学習を促進する仕組みも備える。「診断→学習→再測定」というサイクルを回すことで、育成施策の効果検証までを一貫して行える設計となっている。料金は1人あたり2,000円~となる。
AIスキル診断(※):人工知能を用いて従業員の回答データを分析し、スキルの強みや課題を可視化する手法。育成施策の精度向上が期待されるが、評価利用には慎重な運用が求められる。
研修の高度化を後押しする一方、数値偏重のリスクも
スキルドックのメリットの一つは、人材育成を経験や勘だけに依存せず、データを基に設計できる点にあると考えられる。
研修成果を可視化しやすくなることで、人事部門は施策の妥当性を社内で説明しやすくなり、限られた育成投資を重点領域に配分できる可能性がある。
一方で、AI診断に基づく数値を過度に重視する運用には注意が必要だ。
スキルは必ずしも定量化できる要素のみで構成されるわけではなく、現場での経験や対人関係といった定性的な要因も無視できない。
診断結果を人事評価に直結させた場合、従業員の納得感を損なう恐れも指摘される。
今後、AIによるスキル可視化は、人材育成の現場で活用が広がっていくとみられる。
その中で重要になるのは、データを育成の「判断材料の一つ」としてどう位置づけるかという運用設計だ。スキルドックは、研修の高度化を模索する企業にとって、有力な選択肢の一つになり得る。
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