訪日客の手続き負担を軽減 MIMARUがWeb3認証「マイページ」を運用開始

大和ハウスグループのコスモスイニシア、コスモスホテルマネジメント、UPBONDの3社は、コスモスホテルマネジメントが運営するアパートメントホテル「MIMARU」において、Web3型認証技術を活用した「MIMARUマイページ」を1月14日から運用開始したと発表した。
訪日宿泊者のIDや予約情報を一元管理し、手続き負担の軽減を図る取り組みだ。
MIMARU、Web3認証でID管理を一元化
2026年1月16日、コスモスホテルマネジメントは、同社が運営するアパートメントホテル「MIMARU」において、UPBONDが提供するWeb3型認証技術「Login3.0」を用いた「MIMARUマイページ」の運用を、1月14日に開始したと発表した。
「MIMARUマイページ」は、MIMARU公式サイトで予約した会員を対象に、必要最小限の情報提供のみでオンラインチェックインを可能にする仕組みである。
「MIMARUマイページ」では、予約情報やMIMARUポイントを一元管理できるよう設計されている。
ユーザー自身が情報提供先を管理できる点を特徴とし、IDと各種情報を紐づけて扱う。
背景には、宿泊時や各種サービス利用時に繰り返し求められる個人情報入力や本人確認の負担があるという。
特に、宿泊者の約90%が訪日外国人であるMIMARUでは、手続きの多さが滞在体験の障壁となっていた。
こうした課題を受けて、3社は2023年に「Login3.0」を活用したサービスプラットフォーム構想の検討を開始している。
2024年9月から11月にかけては、MIMARUの2施設で実証実験を実施し、パスポート事前登録や手荷物配送サービスの申込、本人確認機能を組み合わせた運用を検証した。
今後の取り組みとして、3社は、飲食・交通・アクティビティなどの外部サービスとの連携や、SNS上のAIエージェントを通じた提案・予約機能の実装、紹介インセンティブとしてのステーブルコイン活用を検討していることを明らかにした。
旅行体験の高度化に向けた可能性と論点
本取り組みの最大のメリットは、1つのIDで宿泊手続きや関連サービスを横断的に管理できる点にあると言える。
訪日宿泊者は、オンラインチェックインや予約情報管理を簡潔に行えるようになることで、入力作業や本人確認を繰り返す負担から解放されるだろう。
事業者側にとっても、本人確認や情報連携を効率化できる点は運営面での合理化につながりそうだ。
特に、事業者を跨いだサービス連携が可能な点は、一般的なログイン方式にはない特徴であり、飲食や交通、アクティビティといった周辺領域へ体験を拡張する余地を持つ。
一方で、利便性向上と引き換えに、利用者がどの情報をどこまで提供するかを正しく理解し、主体的に管理できる設計が不可欠となるだろう。
情報管理の考え方が十分に伝わらなければ、仕組みの複雑さが新たな心理的負担となる可能性もある。
利便性と安心感の両立が、今後の普及を左右する論点になると考えられる。
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