日本ブロックチェーン協会、ステーブルコイン実装競うハッカソン開催へ 学生・若手社会人を募集

日本ブロックチェーン協会(JBA)は、ステーブルコインをテーマにした「JBA Blockchain Hackathon 2026」の開催を決定し、参加募集を開始した。
オンラインとオフラインを組み合わせ、アイデア創出から開発・発表までを段階的に体験できる国内向けプログラムとなる。
JBA、ステーブルコインのハッカソン開催を決定
2026年1月14日、JBAは「JBA Blockchain Hackathon 2026」の開催に向け、学生および若手社会人を対象に、ステーブルコイン(※)を軸としたアイデアやプロダクトの提案募集を開始した。
参加費は無料で、1〜4名のチーム編成を想定し、最大16チーム(16〜64名程度)を受け付ける。
募集期間は2026年1月14日から2月6日までで、エンジニアに限らず企画やビジネス視点での参加も歓迎するとした。
プログラムは3段階で構成される。
第1段階のアイデアソンは2026年3月7日にオンラインで実施し、持ち込み企画のピッチ、企画のブラッシュアップ、質疑応答、自由討論、チームビルディングを行う。
第2段階のワークショップは3月8日にオンラインで、AI駆動開発の基礎知識を扱い、RuckPlus代表取締役の増田健太郎氏が講師を務める。
最終のDemo Dayは3月15日にハイブリッド形式で実施し、会場はMIDORI.so Nagatachoとしている。
予選は16チームの発表を事前提出形式で行い、決選は5チームが会場で最終発表する予定だ。
表彰はスポンサー賞3枠を予定し、各賞は約10万円相当の賞金・賞品を見込む。
遠方の学生を対象に交通費補助も予定し、地域区分に応じて5,000円または10,000円の補助を設ける一方、社会人は対象外としている。
※ステーブルコイン:法定通貨などに価値を連動させ、価格変動を抑える設計の暗号資産。
実装人材の育成が加速 ただし制度対応が壁に
本企画の狙いは、ステーブルコインを「企画から実装まで」落とし込める人材を、短期間で増やす点にあると言える。
決済・金融・Web3サービスまで射程を広げたテーマ設定は、単なる技術デモではなく、社会実装に耐える設計や運用視点を競わせる設計だ。
参加者側のメリットは、同世代の開発者・企画者と組み、スポンサーや審査側の観点を踏まえて磨き込める点にある。
ワークショップでAI駆動開発を扱うことは、開発スピードを上げるだけでなく、要件定義やコンテキスト整理の重要性を共有する機会にもなる。
短期間での試作と検証が進めば、ハッカソン後に実証や事業化へ接続する導線を描きやすくなる可能性がある。
一方で、ステーブルコインは「作れば動く」領域にとどまりにくい。
社会で使う前提に立つほど、法制度への適合、本人確認や不正対策、資金移動やカストディの責任分界、ユーザー保護といった論点が前面に出る。
審査で実現可能性が重視されるほど、企画の魅力と同時に、制度対応の筋道が評価の分水嶺になるだろう。
将来的には、技術力と規制理解、運用設計を横断できるチームが優位に立ち、国内のステーブルコイン活用が「アイデア先行」から「実装前提」へ移る契機となりうる。
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