NTTドコモ、不正アプリ「dアップグレード」に注意喚起 個人情報窃取と不正決済の危険性が判明

2026年1月14日、NTTドコモは、同社を装った不正アプリへの注意喚起を公式サイトで公表した。偽アプリによる個人情報の窃取や不正決済被害の恐れがあり、正規ストア利用を強く呼びかけている。
「dアップグレード」名乗る不正アプリの実態
NTTドコモは2026年1月14日、「dアップグレード」を名乗る不正なアプリのインストールを誘導するWebサイトが確認されたと発表した。
同社名やロゴを用いて正規アプリのように装う点が特徴とされる。公式の告知として、利用者に警戒を促す内容が掲載された。
この不正アプリをインストールした場合、スマートフォンがマルウェアに感染する恐れがあるとされている。感染後は端末を介し、「d払い」アプリを悪用した不正な商品購入が行われる可能性があるという。
さらに、dアカウントのIDやパスワード、クレジットカード情報などの個人情報が第三者に取得される可能性も示された。被害は金銭面だけでなく、アカウント不正利用へと連鎖する懸念も含んでいる。
ドコモは対策として、アプリを手動で導入する際には事前に公式サイトで必要性を確認し、Google PlayやApp Storeからのみインストールするよう案内した。万が一不正アプリを導入した場合の対応手順も、専用ページで公開している。
利便性の裏で高まるリスク 利用者と事業者の課題
今回の注意喚起は、スマートフォンが決済や認証の中核を担う現状を浮き彫りにした。
特に利便性が高まるほど、端末一つの侵害が広範な被害を招く構造になっている点は見過ごせない。利用者側の意識改革が強く求められる局面と言える。
一方で、公式アプリと偽アプリの見分けが難しい点は大きな課題である。
巧妙なUIや名称を用いられた場合、高齢者やITに不慣れな層ほど被害に遭いやすくなる傾向があり、注意喚起だけでは抑止しきれない場面も想定される。
事業者にとっては、ブランドを悪用されることによる信頼低下がリスクとして浮上する。被害が拡大すれば、サービスそのものへの不安が広がり、利用を控える動きにつながる可能性も否定できない。
今後は、OSレベルでの警告強化や、公式アプリであることを直感的に示す仕組みの整備が求められるだろう。利便性と安全性をどこまで両立できるかが、スマートフォン決済時代の持続的成長を左右する重要な要素になりそうだ。
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