xAI、米南部データセンターに200億ドル投資 AI計算能力2GWへ

2026年1月8日、米実業家イーロン・マスク氏のAIスタートアップxAIが、米ミシシッピ州で200億ドル超を投じたデータセンター建設を進めていることが明らかになった。
xAI、ミシシッピ州で200億ドル規模のDC建設
xAIは米南部ミシシッピ州サウスヘブンにおいて、200億ドル以上を投資する大規模データセンターを建設している。8日、同州のテート・リーブス知事が声明で明らかにした。運用開始は2026年2月を予定しており、すでに稼働を見据えた準備段階に入っている。
このデータセンターは、テネシー州メンフィスにあるxAIの既存施設と地理的に近く、サウスヘブンで新たに取得した発電所の近隣に立地する。
メンフィスには、世界最大級とされるxAIの巨大データセンター「コロッサス」がすでに稼働している。マスク氏は2025年12月30日、新たなデータセンター購入によってxAIの計算能力が2ギガワット(※)規模になると説明していたが、具体的な投資額や場所は明かしていなかった。今回の発表で、その全貌が初めて判明した形になる。
※ギガワット(GW):発電能力や消費電力を示す単位。1ギガワットは大規模発電所1基分に相当し、AIデータセンターでは計算規模の目安として使われる。
計算資源主導の成長戦略 拡大の光とリスク
今回の投資のメリットとして考えられるのは、xAIが計算資源を自前で確保することで、モデル開発や運用における自由度を高められる点だ。
一般に、生成AIの性能は学習データ量や計算能力の影響を大きく受けるとされており、インフラへの投資が競争力に結び付くという見方は業界内でも広がっている。
OpenAIのChatGPTなど既存の有力プレーヤーと競争する上で、こうした基盤投資が重要な要素になる可能性は高い。
一方で、200億ドル超という巨額投資には無視できないリスクも伴う。
仮にAI需要の成長が想定を下回った場合、設備投資の回収期間が長期化する恐れがある。また、データセンターの電力消費増加は、地域インフラへの負荷や環境面での懸念を招く可能性も指摘されている。
それでも、電力コストや用地確保の面で相対的に条件の良い米南部を選択した点は、今後のデータセンター立地戦略を考える上で一つの参考事例になりそうだ。
今後、xAIの動きを受けて他のAI企業が地方分散型の戦略を検討する展開も考えられる。計算資源を巡る投資競争が、AI業界の勢力図にどのような影響を与えるのかが注目される。
関連記事:
マスク氏のxAI、7~9月期赤字14.6億ドルに拡大 売上は倍増

xAIがシリーズEで200億ドル資金調達 GPU集中投資でGrok開発強化












