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    エヌビディア、H200中国向け出荷承認の注文が指標に

    2026年1月6日、米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアンCEOは、同社のAI用半導体「H200」の中国向け出荷について、注文が輸入承認の合図になる可能性を示した。ラスベガスで開かれたテクノロジー見本市「CES」の記者会見での発言である。

    目次

    H200の中国輸入、注文を通じて実質承認か

    エヌビディアのフアンCEOは、H200の中国向け輸入について公式声明が出るわけではないとしつつも、中国企業からの注文が実質的な承認のサインになるとの見方を示した。
    CESでの発言によると、中国市場での需要は依然として高く、同社は増産体制を整えている。

    トランプ米大統領は昨年12月、先端AI半導体の対中輸出禁止を撤回し、エヌビディアのH200輸出を認めたが、中国側の輸入制限は続いていた。
    エヌビディアのコレット・クレスCFOも2026年1月5日、出荷ライセンス申請は進行中だが承認時期は不透明だと述べている。

    H200は、エヌビディアのAIチップ「ブラックウェル」の前身に当たり、データセンター向けに高性能な演算能力を提供する製品である。
    製造の大部分を担う台湾積体電路製造(TSMC)との協力関係も重要で、フアンCEOは今年がTSMCとの取引において重要な年になるとの見通しを示した。

    さらにフアン氏は、約5000人の従業員を抱え、人員倍増を目指すイスラエルを近く訪問する予定だと述べた。地元メディアではAI企業AI21 Labsの買収交渉が報じられており、同氏は具体名を避けつつ、投資や提携、半導体企業の買収に言及している。

    H200輸入承認がもたらす市場機会とリスク

    H200の中国市場向け出荷が本格化すれば、エヌビディアの売上拡大が期待できる。中国企業による導入はグローバルシェア拡大につながり、特にデータセンターやクラウド向け高性能演算需要の取り込みが収益拡大を後押しする可能性がある。

    一方で、輸入承認の不透明さは依然リスクとして残る。
    中国側の規制変更や米中関係の緊張が再燃した場合、出荷計画が遅延する恐れもある。これにより、供給過剰や生産調整が必要になる可能性があり、事業戦略に影響を与えかねない。

    さらに、H200の増産はTSMCとの生産契約に依存するため、製造能力の確保や品質管理の課題も無視できない。先端AIチップの製造には高度なプロセス管理が求められ、納期や歩留まりの変動が業績に直接影響する点にも注意が必要そうだ。

    全体として、H200の中国向け出荷承認は短期的には売上拡大のチャンスとなるが、地政学リスクや供給面の不確実要素を伴う構図といえる。事業戦略上は、市場拡大とリスク管理を両立させる体制構築が重要になるだろう。

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