SUPERNOVAのStella AI、対面会議の議事録作成を即時化 モバイル録音が現場を変える

2026年1月6日、生成AIサービスを展開するSUPERNOVAは「Stella AI for Biz」において、モバイルアプリによるリアルタイム録音型の議事録生成機能(β版)を提供開始した。国内企業向けに、オフライン会議の記録業務を効率化する新機能として注目される。
モバイル録音で議事録を自動生成 対面会議にもAI活用を拡大
SUPERNOVAは、生成AIサービス「Stella AI for Biz」にモバイルアプリでの議事録生成機能を追加した。iOSおよびAndroidアプリから会議開始と同時に録音を行い、終了後に文字起こし、議事録、サマリーを自動生成する仕組みである。
オンライン会議ツールに依存せず、対面や現場での打ち合わせにも対応する点が特徴だ。
同社は2025年11月より、ブラウザ版で音声・動画ファイルをアップロードする議事録生成機能(β版)を提供してきた。
高精度な文字起こしと音声による話者分離(※)を強みとし、1日最大5ファイル、月間約230時間までクレジット消費なしで利用できる仕様へと拡充している。
今回のモバイル対応は、既存ユーザーの利用シーンを現場へ広げる狙いがある。
新機能では、複数人が同じ空間で発言するオフライン会議でも、AIが音声の特徴から話者を自動判別する。
個別マイクや専用機材を必要とせず、スマートフォン1台で録音から議事録生成まで完結する点は、営業同行や工場内会議などでの実用性を高める。
生成されたデータはクラウド上で管理され、モバイルとブラウザの双方から確認可能となっている。
※話者分離:複数人が発話する音声データから、AIが話者ごとに発言を識別・分類する技術。対面会議でも「誰が何を話したか」を可視化でき、議事録の正確性向上に寄与する。
業務効率化の切り札か 精度と運用設計が普及の鍵に
モバイル完結型の議事録生成は、会議後の書き起こしや共有にかかる時間を大幅に削減するメリットがある。
会議直後に議事録が完成することで、意思決定のスピード向上やタスクの抜け漏れ防止につながる可能性が高い。人手不足が深刻な現場ほど、効果は大きいと言える。
一方で、録音環境の雑音や専門用語の多さによっては、認識精度に課題が残る可能性もある。
誤認識が業務判断に影響を及ぼすリスクを考えると、最終確認を前提とした運用設計が不可欠だ。
SUPERNOVAが予定する業界用語登録や出力テンプレート化は、この課題への対応策と位置付けられる。
今後、録画ボット機能や専用オプションプランが実装されれば、議事録作成は「人が行う作業」から「AIが前提として担う業務」へと移行する可能性がある。
モバイルという日常的なデバイスを起点に、現場DXをどこまで浸透させられるかが、同社サービスの成長を左右すると考えられる。
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