ITフリーランスは「やりがい」より「報酬」重視に 600名調査で浮かぶ現実的な仕事観

フリーランス向けIT案件検索サイト「フリーランスジョブ」を運営するHajimariは、ITフリーランス600名を対象とした働き方や意識調査の結果を発表した。
年収観や働き方、仕事選択の基準など、国内ITフリーランスの現状を示すデータが明らかになっている。
ITフリーランス600名調査の結果概要
2026年1月6日、Hajimariは、2025年12月にインターネット調査によりITフリーランス600名を対象とした意識調査を実施したと発表した。
調査では年収観、働く環境、仕事選択、将来像などについて二択形式で回答を集めている。
年収に関して「年収1000万円は余裕で稼げると思うか」と質問したところ、「余裕」と回答したのは227人で全体の37.8%を占めた。
一方、「余裕ではない」と回答した人は373人で62.2%となった。
調査結果では、国税庁が公表する給与所得者の平均年収460万円との比較にも触れられている。
働く環境に関する設問では、「最新設備の整ったオフィスへの出社」と「フルリモート」を比較した結果、両者はほぼ拮抗した。
条件を「高報酬であれば週5日出社」とした場合には、高報酬での出社を選ぶ人が約6割を占めている。
仕事選択に関しては、「興味はないが報酬が高い仕事」や「レガシー案件だが報酬が高い仕事」を選ぶ人が過半数となった。
また、「常時最新のAIスキル」よりも「いくら働いても疲れない体」を選択した人が多数派となっている。
将来像では、「第一線で忙しく働く生活」より「FIREして暇な生活」を選んだ人が344人、「独身で時間を自由に使える生活」を選んだ人が354人だった。
報酬重視に表れたITフリーランス像
今回の調査結果からは、ITフリーランスが仕事内容や働く場所以上に報酬条件を重視する傾向が明確になったと言える。
出社かリモートかという選択でも、環境そのものより報酬条件が判断基準として強く作用している点は特徴的だ。
また、最新技術やAIスキルよりも「疲れない体」を優先する回答が多かったことは、長時間稼働や継続的な案件対応が前提となるフリーランスの働き方を反映している。
体調管理や稼働の持続性が、収入を維持する上で重要視されている状況がうかがえる。
一方で、報酬を最優先する姿勢は、短期的な収益確保には合理的である反面、スキル更新やキャリアの長期設計を後回しにするリスクも伴うと考えられる。
将来像としてFIREや時間の自由を選ぶ回答が多かった点からは、第一線で働き続けることよりも、経済的な安心と選択肢の確保を重視する価値観が広がっている可能性がある。
・フリーランスジョブより引用: https://freelance-job.com/contents/news/research/1215
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