楽天銀行、預金残高13兆円突破 国内ネット銀行で最高水準に

2026年1月5日、楽天銀行株式会社は、2025年12月末時点の預金残高が13兆円を突破したと発表した。国内のネット銀行として過去最高水準であり、楽天グループの各サービスとの連携や利便性向上が成長を支えている。
楽天銀行、利便性向上で顧客基盤拡大
楽天銀行の預金残高は、2025年12月末時点で13兆円に達し、国内ネット銀行の中で高水準を維持することになった。同銀行は場所を問わずオンラインで取引可能なサービスとして幅広く利用されており、5月には1,700万口座を突破している。
同社は「楽天証券」との連携サービス「マネーブリッジ」を提供しており、預金残高に応じた優遇金利が適用されるほか、証券取引時の自動入出金機能も備える。
さらに給与・賞与・年金受取や口座振替の利用に応じて普通預金金利が上乗せされる「ボーナス金利」も展開している。
さらに、「楽天市場」のポイントアッププログラムとも連動させ、生活全般で銀行サービスを活用する仕組みを構築した。キャッシュレス決済や公共料金の口座振替拡大も進め、日常生活での利用価値を強化している。
現在は期間限定の円定期預金キャンペーンや、最大25,000円相当の特典進呈などを実施し、口座開設や利用促進を継続中である。今後も楽天グループの連携サービスを通じ、顧客利便性の向上を目指す方針だ。
利便性拡大と特典施策がもたらす顧客拡大と今後の課題
楽天銀行の預金残高拡大は、オンライン完結型サービスの利便性向上による顧客定着の成果と考えられる。
金利優遇やポイント連携といった独自施策は、日常的な取引を同銀行に集中させる効果がある。特に給与や年金受取口座を一元化する顧客が増え、口座残高の安定的な増加につながる可能性が高い。
一方で、継続的な運用コストや金利負担の増大は金融機関側の課題となりそうだ。
高水準の優遇金利やポイント還元を維持するためには、収益構造の高度化が不可欠であり、単純な預金増加施策の延長だけでは持続可能性に限界が生じるおそれがある。
また、キャッシュレス社会の進展により取引形態が多様化する中で、サービス障害やセキュリティリスクへの対応も重要となる。オンライン完結型の利便性を維持しつつ、システム運用や不正利用防止策の強化が求められる。
将来的には、楽天グループ内外の金融連携やAIを活用した個別最適化サービスの拡張が、預金増加や顧客満足度向上に寄与する可能性がある。競合他社の追随や規制変化による影響も想定され、戦略的な施策継続が成長の鍵になるといえる。
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