メルセデス・ベンツ新型CLA、CES2026展示へ NVIDIA AI採用の次世代MB.DRIVE搭載

2026年1月2日、独メルセデス・ベンツは米国ネバダ州ラスベガスで開催中の「CES2026」において、NVIDIAのAI技術を採用した次世代MB.DRIVEを搭載する新型「CLA」を展示すると発表した。
NVIDIA AI搭載MB.DRIVE、新型CLAをCESで披露
メルセデス・ベンツがCES2026で公開した新型CLAは、NVIDIAと共同開発した次世代MB.DRIVE技術を採用する点が最大のトピックとなる。車載AI基盤には「NVIDIA DRIVE AGX」を搭載し、高い演算性能を生かして高度なレベル2運転支援機能を実現した。
同社の説明では、ボタン操作ひとつで駐車場から目的地まで、市街地を含む走行をレベル2運転支援で行えるとしている。
また、メルセデス独自の協調ステアリングアプローチにより、運転支援を解除することなくドライバーがステアリング操作に介入できる点も特徴とされる。
この新型CLAは、「NVIDIA Live at CES 2026 with Founder and CEO Jensen Huang」と題した基調講演で紹介された。NVIDIA創業者兼CEOのジェンスン・フアン氏は、オープン推論型VLAモデル「Alpamayo」を含むフルスタック自動運転構成を説明し、量産車におけるAI活用の進展を示す事例だと述べている。
※VLA(Vision Language Action)モデル:視覚認識、言語理解、行動判断を統合したAIモデル。環境認識から操作までを一貫して担う。
高度レベル2が示す現実解と、次の競争軸
新型CLAの取り組みは、完全自動運転に踏み込まず、現行法規の枠内で体感価値の向上を図るアプローチとして評価できる。
特に市街地や渋滞時の運転支援強化は、日常利用における負担軽減につながる可能性がある。
一方で、高度化したレベル2運転支援は、ドライバーがシステムを過信するリスクも内包する。注意義務が残る以上、人とAIの責任分界をどこまで分かりやすく提示できるかは、今後の運用面で重要な論点となりそうだ。
将来を見据えると、NVIDIAのAI基盤を軸とする車両設計は、自動車をソフトウェア中心のプロダクトへ近づける流れの一例と捉えられる。
今後、車体性能に加えてAIモデルの進化速度やアップデート体制が競争力に影響する場面が増える可能性もあり、新型CLAはその方向性を示す試金石の一つと言えるだろう。
関連記事:
メルセデスベンツ新型「CLA」にセレンスの会話型AI搭載 第4世代MBUXと新OSで初採用

ボッシュ、AI搭載コックピットをCES 2026で初公開 車は自己学習型パートナーへ












