バーコードを読むAI冷蔵庫が登場 GEが買い忘れと食品ロスを減らす

2026年1月2日、米GE AppliancesはCES 2026(※)を前に、バーコードを読み取るAI搭載スマート冷蔵庫を発表した。買い忘れや買いすぎを防ぐ機能を前面に打ち出し、日常の買い物体験を大きく変える可能性がある。
GE、バーコード連動AI冷蔵庫を発表
GE Profile™が公開したのは「Smart 4-Door French-Door Refrigerator with Kitchen Assistant」と呼ばれるAI搭載冷蔵庫である。最大の特徴は、給水・製氷ディスペンサー部に組み込まれたバーコードスキャナーだ。牛乳や卵など残量が減った食品のバーコードをかざすだけで、専用アプリ「SmartHQ」に自動で買い物リストが作成される。
登録時には商品名だけでなく、ブランドやサイズ、フレーバーまで記録される。現在は400万点以上の製品を認識でき、作成したリストは家族と共有したり、米食品配送サービス「Instacart」と同期して注文したりすることも可能だ。バーコードのない食品は、音声やテキスト入力で手動登録できる。
さらに、冷蔵庫内を撮影するライブカメラ「FridgeFocus」を搭載し、外出先から中身を確認できる。8インチのタッチディスプレイはレシピ閲覧や音声操作にも対応し、GEは本製品を単なる家電ではなく「キッチンのパートナー」と位置付けている。米国では2026年4月発売予定で、価格は4899ドルとされる。
※CES 2026:米ラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジー見本市「Consumer Electronics Show」の2026年回。家電やAI分野の最新技術が集まる場として知られる。
生活を楽にする一方、課題も抱えるAI家電
このAI冷蔵庫のメリットとしてまず挙げられるのは、日常の判断負荷を軽減し、買い物時のミスを減らす点にある。
記憶に頼らず必要なものを把握できる仕組みは、時間の節約や食品ロス削減に寄与する可能性を持つ。家庭内データを活用した提案型家電へと進化していく余地もありそうだ。
一方で、いくつかの課題が指摘される余地もある。
食品購入履歴という生活に密接したデータを扱う以上、プライバシー保護やデータ管理の在り方は重要な論点となる。また、高価格帯の製品であることから、普及は当面一部の層に限られるとの見方も成り立つ。
それでも、冷蔵庫をはじめとする家電が家庭内情報の集約点へ近づいている兆しは見逃せない。
AIが生活インフラの裏側で意思決定を補助する存在として浸透していくかどうかは、今後の利用実態と市場の反応に委ねられている。
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