AGMが多機能フィーチャーフォン「AGM M11」を発売 「他端末との連携前提」という需要を狙う

2026年1月4日、過酷環境向け端末を手がけるAGM Mobile Limitedは、多機能フィーチャーフォン「AGM M11」を海外向けに発売した。
通話機能とモバイル充電、即席Wi-Fiを一体化した点が特徴で、荷物を減らしたいビジネス層やアウトドア需要を狙う。
AGM M11、充電バンク兼用フィーチャーフォンを投入
AGMが発表したAGM M11は、従来のフィーチャーフォン像を拡張した新デバイスである。スマートフォンをはじめとした他デバイスとの連携を前提にしており、そのための多数の機能を備える。
まず電源では、取り外し可能な4000mAhバッテリーを搭載し、本体に内蔵されたType-Cケーブルから他端末へ直接給電できる点が特徴だ。
スマートフォンとモバイルバッテリーを別々に持ち歩く必要がなく、緊急時の電源確保を一本化できる。
また、OSも低消費電力設計のThreadX OS(※)を採用したことで、最大約3週間のスタンバイを実現した。
通信面では4G LTEに対応し、即座にWi-Fiホットスポットとして利用可能になる。ノートPCやタブレットなどの端末と、インターネットを共有することができる。
加えてIP68/IP69KおよびMIL-STD-810Hに準拠した耐久性を備え、現場作業や災害時でも確実に使える端末として位置づけられている。
操作は物理キーパッド中心だが、ブラウザ経由で動画サービスにもアクセスできる。クラウド前提の設計により、最低限のメモリ構成でも情報取得や娯楽を成立させている点が特徴だ。
※ThreadX OS:組み込み機器向けのリアルタイムOS。低消費電力と高い安定性を特徴とし、産業機器や耐環境端末で広く採用されている。
業務用・非常用端末としてニーズを掴めるか
AGM M11の強みは「機能の足し算」ではなく、「役割の統合」にある。通話、通信ハブ、充電という必須機能を一台にまとめることで、荷物や管理コストを減らしたいビジネスユーザーには実用的な選択肢となる。
特にリモートワークや出張、屋外業務では、バックアップ端末としての価値が高い。
一方で、日本市場では正式な日本語UIや技適未取得といった制約が残る。また、動画視聴などの操作性はスマートフォンに及ばず、用途を割り切れるかが導入判断の分かれ目になるだろう。
それでも、スマートフォン疲れや非常時への備えが意識される中、「軽量化されたセカンド携帯」という提案は一定の支持を集める可能性がある。
AGMの新しいコンセプトが、フィーチャーフォンというデバイスに新しいニーズを生み出せるかどうか、注目が集まる。
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