マウスコンピューター、法人向けPCの受注を段階再開 一部モデルから供給正常化へ

2026年1月5日、マウスコンピューターは法人向けパソコン「MousePro」の受注再開を公式Webサイトで開始した。個人向け製品の販売停止は継続しており、法人ユーザーを中心に供給体制の改善が図られる形となる。
MousePro製品の販売再開、納期遅延解消へ向け順次対応
マウスコンピューターは、2025年12月下旬から販売停止していた法人向けPC「MousePro」シリーズの販売を1月5日15時より再開した。再開にあたり、順次対応とすることで品質維持と顧客対応の両立を図る方針である。
対象は公式Webサイトで販売されるMouseProシリーズのみで、個人向けブランドであるmouse、NEXTGEAR、G TUNE、DAIV製品は引き続き販売を停止している。各製品の再開目途は順次ウェブ上で案内する予定である。
背景には、昨年末の急激な受注増加がある。需要が想定を大幅に超え、注文の集中による向上のひっ迫やパーツ不足が発生し、短期的な販売停止を余儀なくされた経緯がある。
なお、同社は2026年以降に価格改定を予定していることも明らかにしている。原材料費や部品調達コストの上昇が続く中で、受注再開と同時に事業環境の変化への対応が進められている状況だ。
法人向け優先再開の狙いと、個人市場への影響
法人向けモデルを先行して再開した点は、業務用途におけるPC需要の緊急性を反映した判断と考えられる。企業ではPCの調達遅延が業務停止に直結するケースもあり、BtoB市場の信頼維持を重視した対応と言えるだろう。
一方で、個人向け製品の購入を検討していたユーザーにとっては、選択肢が限られる状況が続くとみられる。特にゲーミングPCやクリエイター向けモデルは代替性が低く、他社製品へ需要が流れる可能性も否定できない。
供給を段階的に再開することで、品質トラブルやサポート負荷の集中を避けられる点はメリットである。ただし、再開ペースが想定より遅れた場合、ブランド全体の販売機会損失につながるリスクも内包している。
今後は、生産体制の安定度合いや部品調達環境の改善が、全面再開の鍵を握るとみられる。法人市場での信頼回復を起点に、個人向け市場へどのように波及させるかが、同社の中期的な競争力を左右する重要な課題となりそうだ。
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