U-NEXT HD、JOYSOUND展開のエクシングを子会社化 配信と店舗をまたぐ事業基盤を構築

U-NEXT HOLDINGSは、業務用カラオケ「JOYSOUND」を展開するエクシングの株式70%を取得し、連結子会社化すると発表した。
株式取得日は2026年4月1日を予定しており、国内での事業連携を強化する。
U-NEXT HD、エクシング株70%取得を決定
2025年12月24日、U-NEXT HOLDINGSは、ブラザー工業の完全子会社であるエクシングの株式70%を取得し、連結子会社化するための株式譲渡契約を締結したと発表した。
株式取得日は2026年4月1日を予定している。
本株式取得を通じて、U-NEXT HOLDINGSとエクシングがそれぞれ有する顧客基盤や販売チャネル、知見・ノウハウなどのリソースを相互に共有し、両社事業の発展と企業価値の向上を図るとしている。
U-NEXT HOLDINGSは、コンテンツ配信、店舗・施設ソリューション、通信・エネルギー、金融・不動産など複数の事業を展開しており、店舗・施設ソリューション事業では全国約86万拠点の顧客基盤を有する。
また、動画配信サービス「U-NEXT」は有料会員数500万人超、配信本数42万本以上を提供している。
一方、エクシングは「JOYSOUND」ブランドを中心に業務用カラオケ事業や音楽・映像ソフト事業を展開し、アーティスト本人映像を含む楽曲配信や大容量データ配信システム、MIDIデータを活用した再生機能などの技術を有する。
エクシングの主要な取引先には、カラオケ機器設置店舗、機器販売ディーラー、音楽著作権関連事業者、一般利用者が含まれる。
あわせて、ナイトエコノミー(※)市場に強い顧客基盤と販売チャネルを有している点も特徴とされる。
※ナイトエコノミー:夜間(主に18時以降)に営業する飲食店、カラオケ、バー、クラブ、エンターテインメント施設などを中心に形成される経済活動領域。観光振興や地域消費の観点からも注目されている。
配信×カラオケ統合がもたらす成長機会と課題
今回の子会社化は、動画配信とリアル拠点を横断したエンターテインメント展開を加速させられるというメリットがありそうだ。
U-NEXTの映像・ライブ配信コンテンツと、エクシングが全国に展開するカラオケロケーションを組み合わせることで、ライブビューイングや参加型サービスなど新たな体験設計が可能になると考えられる。
また、ホテルや飲食店、宴会施設、介護施設といったU-NEXTの既存顧客網に業務用カラオケ機器を展開できれば、市場拡張の余地は大きい。
一方で、配信事業と業務用機器事業は収益構造や意思決定のスピードが異なるため、統合後のオペレーション調整が課題となる可能性がある。
さらに、ナイトエコノミー市場でのクロスセル展開は収益機会を広げる一方、サービスの複雑化やリソース分散を招くリスクも伴う。
今後は、両社の強みを限定的かつ段階的に組み合わせられるかが、中長期的な成長を左右すると言える。
関連記事:
U-NEXT、「Road to 2030」を発表 音楽サブスクとスポーツベッティング参入を計画












