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    TSUKUMO、BTO PC全製品を一時受注停止 AI特需で注文が想定超に

    国内PCショップ大手のTSUKUMOは、同社製BTO PC全製品の受注を一時停止したと発表した。
    想定を超える注文が入ったことが理由で、日本国内のPC販売環境に影響が広がっている。

    目次

    TSUKUMO、12月19日付でBTO PC全製品の受注を一時停止

    2025年12月19日、TSUKUMOは、同社が販売するBTO PC全製品について、受注を一時停止すると発表した。
    発表によると、現在の受注量が事前の想定を大きく上回っており、安定した供給体制を維持できない状況にあるという。

    公式サイト上では、すでに多くのBTOモデルが「再入荷待ち」と表示されている。
    受注再開の時期については明らかにされておらず、準備が整い次第、改めて案内するとしている。
    なお、すべての製品が販売停止となったわけではなく、一部の即納モデルは引き続き購入可能だ。

    こうした動きの背景には、2025年11月以降に顕在化した部材供給の不安定化がある。
    AI需要の拡大に伴うメモリ価格の上昇や、米Micronによるコンシューマ市場からの撤退を受け、複数のBTO PCメーカーが受注調整や販売制限を行っている。

    AI特需がもたらす恩恵と歪み BTO市場の転換点に

    今回のTSUKUMOの受注停止は、AI特需が国内PC市場にもたらす影響を端的に示している。
    部材が高付加価値分野に優先的に配分されることで、一般向けBTO PCの供給余力が圧迫される構図が明確になったと言える。

    一方で、メーカー側にとっては需要の強い分野へ経営資源を集中できるという利点がある。
    価格競争に陥りやすいBTO市場から、収益性の高い領域へシフトする動きが加速する可能性も考えられる。

    その反面、ユーザーにとっては納期の不透明化や選択肢の減少というデメリットが生じる。
    今後は即納モデル中心の販売や構成の簡素化が進み、BTO PCの位置付け自体が変化していく可能性がある。

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