モブキャストHDが5000万円分のソラナ取得 累計3.5億円・13,849SOLに拡大

東証グロース上場のモブキャストホールディングスが暗号資産ソラナ(SOL)の追加取得を発表した。
10月から続く購入により、同社のSOL保有総量は13,849SOLを超え、取得額は累計で約3.5億円に達した。
SOL取得累計13,849SOL超、3.5億円分を投資
2025年12月19日、モブキャストホールディングスは、暗号資産ソラナ(SOL)を新たに5,000万円分取得したと発表した。
同社は12月1日、11日、16日、18日、19日の計5回にわたり、それぞれ1,000万円分のSOLを追加購入している。
10月24日からの累計取得量は13,849.41603124SOLとなり、総取得額は約3.5億円に達した。平均取得単価は25,272円とされる。
なお、今回公表された保有量にはバリデータ運用やステーキングによって取得したSOLは含まれていない。
今回の購入資金は、10月3日に発行した第36回新株予約権(※)の行使によって調達した資金を充てた。
同社は、この調達資金をソラナ関連事業の拡大に充当しており、短期的な価格変動に依存しない形で資産を取得・運用する方針を示している。
また、モブキャストHDは11月7日にDawn Labsとの提携を通じてバリデータ事業へ正式参入し、預かり資産の運用による収益化モデルを開始した。
11月27日にはソラナ財団が運営する「Solana Foundation Delegation Program(SFDP)」にも採択され、試験的なバリデーター運用の開始やLST(リキッドステーキングトークン)活用の検討も進めている。
※新株予約権:企業が資金調達目的で発行する権利。権利行使により新株を取得でき、企業はその対価として資金を得る仕組み。
企業のSOL保有拡大がもたらす収益化とリスク
モブキャストHDの継続的なSOL取得は、バリデータ運用やステーキング収益を基盤とする新たな事業柱の構築を推進するものと言える。
特に、預かったSOLを運用し成果に応じて報酬を得るモデルは、既存のゲーム・メディア事業と異なる収益特性を持ち、キャッシュフローの多様化に寄与する可能性がある。
さらに、将来的に50万SOL規模の運用を視野に入れている点は、企業としてのWeb3領域への長期的コミットメントを示すものだ。
一方で、暗号資産市場の特性上、価格変動リスクが常につきまとう。
特に企業が特定銘柄を大量保有する場合、その資産価値の変動が財務指標に直接影響する可能性がある。
また、バリデータ運用には技術的安定性やセキュリティ確保といった運用リスクも伴うため、持続的な監視体制とコスト管理が不可欠となるだろう。
同社は短期的な相場に依存しない取得姿勢を示しているが、Web3市場の成熟度や規制環境の変化も事業継続性に影響しうる。
とはいえ、国内企業による大規模なSOL保有と本格的なバリデータ参入は、国内Web3産業における新たな事業モデルの先駆例として注目される。
株式会社モブキャストホールディングス ソラナ(SOL)の取得状況に関するお知らせ
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