JCB、新ポイント「J-POINT」開始へ 飲食・ECで最大10%還元に刷新

JCBは会員向けポイントサービスを刷新し、新サービス「J-POINT」を2026年1月13日から開始すると発表した。
飲食店やオンラインサービスを中心に最大10%還元を実現する点が特徴だ。
JCB、Oki Doki刷新し「J-POINT」を始動
2025年12月16日、JCBは、長年提供してきた「Oki Dokiポイント」を刷新し、「もっと貯めやすく、もっと使いやすく。」を掲げた新ポイントサービス「J-POINT」を導入すると発表した。
開始日は2026年1月13日で、JCBオリジナルシリーズ会員を対象に展開される。
最大の特徴は、ポイントアップ登録(無料)のみで高還元が受けられる点にある。
複雑な条件や事前エントリーは不要とされ、日常利用の延長線で“おトク”を体感できる仕組みだ。
同日からは、通常より多くポイントが貯まる「J-POINTパートナー」を大幅に拡充する。
ドミノ・ピザやガスト、スターバックス、マクドナルドなどの飲食店に加え、ディズニープラスなどのオンラインサービスが10%還元の対象となる。
さらに、Uberやタクシーアプリ、Amazon.co.jp、コンビニ、家電量販店なども段階的に高還元枠へ組み込まれ、日常消費からデジタルサービスまで幅広く対応する構成となった。
また、J-POINT開始に先立ち、JCBオリジナルシリーズ会員を対象とした「J-POINTボーナス」の利用集計を2025年12月16日から開始した。
同ボーナスは、利用金額50万円(税込)達成ごとに追加ポイントが付与される仕組みで、達成した翌月にポイントが進呈される。
事前登録の受付期間は2026年1月12日までで、ポイントアップは2026年1月13日利用分から適用される。
高還元競争が加速、利便性向上と注意点
J-POINTの導入は、国内クレジットカード業界におけるポイント競争を一段と激化させる可能性がある。
特に、飲食店やサブスクリプションサービスでの最大10%還元は、利用頻度の高い支出領域と重なるため、家計へのインパクトは大きい。
条件を簡素化した点は、ポイント制度を煩雑だと感じていた層の取り込みにもつながるだろう。
決済手段としてのJCBカードの存在感が、改めて高まると考えられる。
一方で、パートナーショップや高還元率は将来的に変更される可能性があり、恒常的な10%還元を前提にした利用設計には注意が必要だ。
キャンペーン色が強まるほど、適用条件や対象期間の確認が欠かせなくなる。
また、J-POINTパートナーはJCBオリジナルシリーズ会員限定であるため、カード種別による利用可否も事前に把握しておく必要がある。
それでも、決済データを活用したポイント設計は、今後のキャッシュレス戦略の中核となる可能性が高い。
JCBがJ-POINTを通じて、決済から顧客接点までを一体化させられるかが注目点と言える。
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