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    都営地下鉄と京急線、全駅でクレカのタッチ乗車解禁 キャッシュレスでの交通の便向上

    2025年12月16日、東京都交通局と京浜急行電鉄は、都営地下鉄および京急線の全駅(一部改札口を除く/窓口対応あり)でクレジットカード等のタッチ決済による乗車サービスを開始すると発表した。
    開始は12月23日で、日本国内の都市交通におけるキャッシュレス化が新たな段階に入る。

    目次

    都営地下鉄と京急線、全駅でタッチ決済に対応

    東京都交通局と京浜急行電鉄は、2025年12月23日始発から、タッチ決済対応のクレジットカードやスマートフォンを用いた乗車サービスを、両社の全駅で提供する。
    対象はクレジット、デビット、プリペイドカードで、専用リーダーにタッチするだけで改札を通過できる仕組みだ。

    本施策は、2024年12月から一部駅で実施してきた実証実験を経て、本格展開に踏み切ったものになる。
    特に羽田空港を結ぶ京急線と都営地下鉄の連携を意識しており、交通系ICカードを持たない訪日外国人を含めた利便性の向上を図る。

    運賃は通常の普通旅客運賃が適用され、大人運賃のみが対象となる。乗継割引は適用されない点には留意が必要だが、VisaやJCBなど主要7ブランドに対応することで、利用可能範囲は大きく広がる見込みだ。

    インバウンド強化と相互利用へ 利便性と課題

    今回の全駅対応は、インバウンド需要の取り込みを強く意識した動きと言える。
    京急電鉄は羽田空港の玄関口機能を最大化する施策と位置づけ、東京都交通局も「誰もが使いやすい都営地下鉄」の実現を掲げている。
    切符購入やICカード発行の手間が省かれることで、移動体験はよりシームレスになるだろう。

    一方で、運賃の後払い処理や障害時対応、ICカード割引との住み分けなど、運用面の課題も残る。
    特に日常利用者にとっては、割引制度が使えない点がデメリットになる場合もある。

    東京都交通局と京急電鉄は、関東の鉄道事業者11社局と共同で、2026年春以降の相互利用開始を目指している。
    実現すれば、事業者をまたいだ後払い型のタッチ乗車が可能となり、都市圏交通の在り方を変える可能性がある。利便性と公平性の両立が、今後の焦点となりそうだ。

    ニュースリリース

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