Zaif、MV・ROND・DEPの暗号資産取扱いを2026年2月に廃止へ

2025年12月12日、国内暗号資産取引所Zaifは、ゲンソキシメタバース(MV)、ロンドコイン(ROND)、ディープコイン(DEP)の取扱い廃止を発表した。対象ユーザーには事前対応の案内が行われている。
流動性低下で3銘柄廃止を決定し手続き期間を設定
Zaifは、MV・ROND・DEPの3銘柄の取扱い廃止を公式発表した。廃止日は2026年2月4日13時で、1月27日までにOrderbook tradingでの売買が終了する。
これに伴い、ユーザーは廃止日前にZaif内で売却を完了させるか、1月28日までに外部ウォレットへ出金することが求められる。
廃止の理由として、Zaifは「流動性や取引活性の観点から、将来的に安定的なサービス提供が困難となる可能性がある」と説明している。
取扱い中の暗号資産については、プロジェクトの継続性や流動性などを定期的に評価しており、今回の判断はその結果に基づくものである。
廃止日以降、Zaifアカウント内で対象暗号資産を保有する場合は、Zaifが適切と判断するタイミングで売却し、日本円に換金したうえでアカウント残高に反映される。ユーザーが自主的に売却や出金を行わなかった場合でも、自動的に処理される仕組みだ。
注意点として、廃止後にZaifの入金アドレスに対象暗号資産を送金しても、アカウントへの反映や返送は行われない。事前にユーザーが手続きを完了させることが強く推奨される。
取扱廃止で見える影響と投資家の対応のポイント
今回の取扱廃止は、短期間で売却や外部出金を行う必要が生じるため、ユーザーにとっては迅速な資産整理が必要となるだろう。
特にMV・ROND・DEPを長期保有している投資家は、売却タイミングの遅れで価格変動の影響を受けやすくなる恐れがあるため、注意が必要そうだ。
一方、取扱い銘柄の整理は、取引所としての健全性向上や資産管理の効率化につながると見られる。流動性が乏しい銘柄を維持するよりも、主要暗号資産の取引環境を安定化させる効果が期待でき、既存ユーザーの取引利便性が向上する可能性がある。
また、外部ウォレットへの出金促進は、ユーザーの自己管理能力を高める契機にもなりうる。自己資産管理の徹底はセキュリティリスク低減にも寄与するため、取扱廃止は一定の教育的効果を伴うと言える。
ただし、廃止決定による短期的な混乱や、対象銘柄の市場価値下落は避けられないだろう。
投資家は事前に売却・出金計画を策定し、適切なタイミングで手続きを進めることが望ましい。
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