find、AIで落とし物を横断検索 鉄道や空港など6社連携・JR東も2026年導入へ

2025年12月12日、株式会社findは、落とし物検索が複数社をまたいで探せるようになったと発表した。
まず6社・団体で開始し、2026年4月にJR東日本でも導入予定だ。
find、6社の落とし物を横断検索
落とし物クラウド「find」は、落とした物の画像や特徴、心当たりの日時・場所などを入力すると、AIが画像を認識して各施設の登録データと照合し、該当が見つかれば連絡を受けられる仕組みである。
鉄道、空港、商業施設といった事業者ごとに窓口や検索手段が分かれてきた課題に対し、探索の入口を一本化する狙いがある。
「find」においては、2025年12月12日から京浜急行、羽田空港、日本交通など6つの企業・団体で横断検索が可能になった。
落とした場所が曖昧なケースでも、まず一括で当たりを付けられるため、利用者の「探す」時間を短縮しやすくなる。従来は会社ごとに確認が必要だったが、横断した探索が可能になった。
全国100社拡大へ 利便と課題
横断検索が広がれば、乗り継ぎや複数施設の利用が前提となる都市部ほどメリットが大きくなるだろう。
利用者は「どこで落としたか分からない」状態からの再起動が早くなり、事業者側も拾得物の返還率向上や問い合わせ対応の平準化につながる可能性がある。
一方で、照合精度が十分でない場合の誤連絡や見落とし、写真・特徴入力の品質差による偏りはリスクとして残る。
findは、2026年4月にJR東日本で導入され、検索ネットワークを順次全国100社へ拡大する計画としている。
参加企業が増えるほど利便性は上がる反面、データ形式の統一、運用フローの整備、個人情報の取り扱い基準などをどう揃えるかが普及のカギになりそうだ。
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