フリーランスHubがAI案件検索を公開 対話型で35万件超を横断できる新体験

2025年12月9日、日本のレバレジーズが運営する「フリーランスHub」は、AIとチャットするだけで最適な案件候補を提示する「AI案件検索」をリリースした。35万件以上を横断し、曖昧な要望にも応える検索体験を提供する。
チャットで条件を伝えるだけの新検索 35万件超を一括で最適化
フリーランスHubが提供を開始した「AI案件検索」は、フリーランスの案件探しにおける煩雑さを解消するために設計された機能である。ユーザーが「React経験を活かせる在宅案件を探したい」など自然な言葉を入力すると、AIが意図を解釈し、60社以上のエージェントが保有する35万件超の案件の中から条件に合う候補を提示する。
従来の検索はキーワード一致が前提で、語句の揺れや曖昧な表現があると結果が安定せず、複数サイトの比較も不可欠だった。本機能では意味検索(※)を活用し、勤務条件、単価、開発環境など複数条件を一度に整理するため、案件比較にかかる時間を大幅に短縮できる。チャット形式のUIにより、専門知識の少ないユーザーでも直感的に操作できる点も特徴だ。
また、検索結果は似た条件の案件を横断的にまとめて提示するため、ユーザーが見落としやすい選択肢にもアクセスしやすくなる。
※意味検索:入力された文言の「意味」や文脈をAIが理解し、キーワード一致だけに依存せず関連度の高い情報を提示する検索方式。表記揺れや曖昧な指示にも対応しやすい。
効率化の加速と依存リスク AIが変える案件探索のこれから
AI案件検索の導入は、フリーランスの働き方に大きな影響を与える可能性がある。
メリットとしてまず挙げられるのは、案件探索の効率化だ。曖昧な指示でも意図を汲み取って候補を出せるため、検索作業の負担は軽減され、比較検討に充てられる時間が増えることが期待される。
さらに、ユーザーが自力では想定していなかった案件に触れる機会が広がる点も、有用性のある変化といえる。
その一方で、AIが提示する結果に依存しすぎるリスクも考慮が必要だ。
アルゴリズムの仕組みが見えにくい場合、提示された案件が最適か判断しづらく、ユーザーが検索結果を過度に信頼してしまう可能性がある。
また、案件情報は日々変動するため、AIの学習状況やデータ更新の精度次第では、ミスマッチが生じる懸念も残る。
今後は、検索精度の継続的な向上と、ユーザーに対する説明可能性の確保が重要になってくる。
フリーランス市場ではスキルの多様化と案件の細分化が進むため、AIがどこまで個別の背景を理解し、提示する候補を最適化できるかが、サービスの評価を左右するポイントとなりそうだ。
AI案件検索は、従来の案件探しのプロセスを変える可能性があり、今後数年で同様の仕組みが他サービスにも広がる展開も予想される。
・フリーランスHub:https://freelance-hub.jp/
・AI案件検索:https://freelance-hub.jp/project/ai_search/
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