BUYMA、購入時の買取金額を保証する「買取保証」を開始

2025年12月4日、株式会社エニグモが運営するBUYMAは、購入後に将来の買取金額を保証する新サービス「買取保証」を開始したと発表した。ユーザーが商品を手放す際の金銭的リスクを軽減することを目的としている。

BUYMA、購入後も安心の買取保証サービスを導入

BUYMAは、対象商品を購入したユーザーに対して、将来の買取金額をあらかじめ保証するサービスを開始した。保証期間内であれば、商品を使わなくなったタイミングで買取申込みを行うだけで、購入代金の一部を確定金額で受け取れる仕組みである。

本サービスは送料や買取手数料が無料で、専用フォームから簡単に申し込める点も特徴だ。
買取金額は現金だけでなく、BUYMAポイントとして受け取ることでさらに増額される場合がある。購入から買取まで、スマートフォンやPC上で手続きが完結するため、利便性も高い。

エニグモは、BUYMAを通じて世界中の人気アイテムを安心して購入・利用・循環できる環境を整備する狙いがある。出品者は海外在住者も含め23万人以上で、1,175万人の会員がファッションやコスメ、インテリア雑貨など幅広い商品を購入可能だ。

さらに、偽造品防止の鑑定サービスや「あんしんプラス」の補償オプションを提供することで、海外通販における信頼性を高めている。鑑定サービスの費用はBUYMAが負担するため、購入者は無料で利用でき、万が一本物保証対象外となった場合は全額返金される。

買取保証がもたらす購買心理の変化と市場影響

買取保証の導入は、ユーザーの購入意思決定に直接的な影響を与える可能性がある。金銭的リスクが軽減されることで、従来より高額商品や海外ブランドへの挑戦がしやすくなり、BUYMA内の取引活性化が見込まれる。

一方で、保証期間内に大量の買取申込みが集中した場合、運営側の資金管理や物流負担が増大するリスクも考えられる。
また、ポイント受け取りによる増額はユーザーにとってメリットが大きいものの、現金流出抑制の観点から運営上の調整が必要になるだろう。

長期的には、買取保証サービスは中古市場の活性化にも寄与するとみられる。
購入者が使用後に確実に売却可能であることを前提に購入するため、商品循環が促進され、環境負荷軽減や資産効率化にもつながる可能性がある。

さらに、この仕組みは他のオンラインマーケットプレイスにおける競争要素にもなり得る。保証の有無が購入判断の基準となることで、サービス差別化が進み、BUYMAは安心・便利な購買体験の提供において優位性を維持できると考えられる。

株式会社エニグモ プレスリリース

関連記事：

Yahoo!フリマがAI査定機能をアプリ提供開始　写真だけで相場価格と売却目安を自動提示

あわせて読みたい

Yahoo!フリマがAI査定機能をアプリ提供開始　写真だけで相場価格と売却目安を自動提示 LINEヤフー株式会社は国内フリマアプリ「Yahoo!フリマ」において、写真をアップロードするだけでAIが相場価格と平均売り切れ時間を提示する「らくらくAI査定」機能を正...

メルカリが取引トラブルに「全額補償」導入へ　7月1日から正規利用者を対象に開始

あわせて読みたい

メルカリが取引トラブルに「全額補償」導入へ　7月1日から正規利用者を対象に開始 2025年6月17日、国内フリマアプリ最大手のメルカリは、新たに「全額補償サポートプログラム」を7月1日から開始すると発表した。トラブル発生時に購入代金や販売利益を全...