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    東京都、「東京アプリ」のマイナカード連携の本人確認機能を実証へ 都民参加型で最終検証を開始

    2025年11月28日、東京都は公式アプリ「東京アプリ」に本人確認機能を搭載するための最終実証を発表した。
    マイナンバーカードを用いた認証の技術面と運用面を検証するもので、12月15日から都民参加型で実施される。

    目次

    東京アプリ、マイナカード活用の本人確認を都民と検証

    東京都は、公式アプリ「東京アプリ」に本人確認機能を導入する最終段階の実証を開始する。
    対象は都内在住でマイナンバーカードを保有する15歳以上の住民で、期間は2025年12月15日13時から26日18時までとなる。スマートフォンとアプリの事前インストール、さらにデジタル庁が提供する「デジタル認証アプリ(※)」の準備が必須となる。

    実証では、アプリの新規登録からマイナンバーカードを用いた認証操作、アクセス集中時の挙動データの取得などが行われる。
    登録完了後は東京ポイント500ptが後日付与され、参加者の意見はアプリ改善に活用される見通しだ。

    東京アプリは、「都民一人ひとりがスマホ一つで行政とつながり、より便利になったと実感してもらうアプリ」として整備が進められている。
    今回の実証は、その基盤としての信頼性とユーザビリティを評価する重要なステップになりそうだ。

    なお、東京都は、物価高騰など社会情勢の変化を踏まえ、これまでの「つながるキャンペーン」を「東京アプリ生活応援事業」に改称している。

    ※デジタル認証アプリ:デジタル庁が提供するマイナンバーカード対応の本人確認アプリ。行政サービス利用時にカードの電子証明書を読み取るために使用される。

    行政DXの進展へ 利便性向上とセキュリティ確保の両立が課題に

    マイナンバーカードによる本人確認の導入は、行政手続きのオンライン化を加速させる一方で、利用者の体験設計とセキュリティ確保が重要な争点となりそうだ。

    メリットとしては、対面手続きの削減により、住民の移動や待ち時間の負担が軽減され、行政コストの圧縮につながる可能性がある。
    特に、子育て支援や福祉関連の申請がオンラインで完結すれば、働きながらの手続きが容易になるかもしれない。

    一方で、マイナンバーカードの読み取り環境や端末依存性は引き続き技術的な課題として残るだろう。
    ユーザーがスマホ操作に慣れていない場合、認証の途中離脱や誤操作が起きやすいと考えられるため、行政サービスの利用格差を広げる懸念もある。
    都はデジタル庁と連携し、認証基盤の安定化とユーザー教育を両輪で進める必要がありそうだ。

    今回の検証結果次第では、東京アプリが全国の自治体DXのモデルケースとなるかもしれない。
    東京アプリの動向に、引き続き注目したい。

    ニュースリリース

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