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    長崎国際大学が情報学部設置を計画 AI分野などのIT人材不足に対応

    2025年11月26日、佐世保市の長崎国際大学が2027年度開設をめざす「情報学部」構想に向け、地元企業との情報交換会を実施した。県北地域では初の理工系学部となる見込みで、深刻化するIT人材不足への対策として注目だ。

    目次

    県北初の情報学部構想 AI・Web人材を地元で育成へ

    佐世保市の長崎国際大学は、WebデザイナーやAIエンジニアなどの専門職人材を育成する「情報学部」の設置を計画している。
    開設されれば県北エリアで初の理工系学部となり、地域の人材基盤を強化する拠点になると見られる。

    26日には地元企業を招いた情報交換会を開催した。
    佐世保工業会の阿比留宏会長は「圧倒的な人材不足ということが数字になって現れております。県北地区・長崎県下を見てもITに詳しい人材が不足している」と強調した。
    田頭愼一副会長も「地元の方に人材を送りこんでいただければ助かるなと思っています」と述べ、大学への期待を示した。

    安部直樹理事長は、「県北に(理工系の)大学を作ることが長崎県全体のつながりを作っていくのではないか」と指摘した。

    大学は2026年3月までに文部科学省へ設置認可を申請し、2027年4月の開設を目指す方針だ。

    人材定着と産学連携が鍵 情報学部が地域にもたらす影響

    情報学部の新設は、地域に不足するIT人材を地元で育成できる点で大きなメリットがある。企業側は採用機会が拡大し、大学との共同研究やインターンシップを通じて最新技術を取り入れやすくなると考えられる。
    若年層が地元で学び、地元で働く循環が生まれれば、産業の持続性が高まる可能性がある。

    一方で、デジタル分野は技術革新の速度が速く、大学が教育内容をアップデートし続ける負担は小さくない。専門教員の確保や設備投資が継続的に求められるほか、地元企業の受け皿が十分でなければ、卒業後の人材流出が続くリスクも残る。

    将来的には、大学と企業が緊密に連携し、地域からデジタル産業クラスターを創出できるかが重要になりそうだ。
    教育・雇用・産業の循環が確立できれば、県北から新たなIT関連スタートアップが生まれる可能性があり、地域経済の自立性を高める契機になると言える。

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