ソフトクリエイトが生成AI基盤を拡張 企業利用向け「Safe AI Gateway」に画像生成を標準搭載

2025年11月20日、東京のソフトクリエイトが企業・団体向け生成AIサービス「Safe AI Gateway」に画像生成機能を追加したと発表した。
新機能は同サービスの最新版「ver.3.15」に搭載され、11月18日から提供が開始された。
テキストだけで画像を生成 企業の資料制作や企画提案に活用広がる
ソフトクリエイトが提供する「Safe AI Gateway」は、セキュアな環境で生成AIを利用できる法人向けサービスであり、これまで画像認識を用いたテキスト生成を中心に展開してきた。
今回のアップデートにより、ユーザーは文章を入力するだけで視覚イメージを生成でき、企画書の構成案やプロモーション素材の下書きなどに活用できるようになった。
具体的には、社内プレゼン向けの概念イラストや製品イメージなど、用途に応じた画像を瞬時に生成でき、デザイン工程の初期段階を短縮する利点があるとされる。
ソフトクリエイトいわく、画像の生成は多くの企業から求められていた機能であったという。
なお、新機能は追加料金なしで全プランに標準搭載されており、既存ユーザーもそのまま利用できる。
同社は今後のアップデートとして、生成画像に対して修正指示を行い再生成する「画像修正機能」や、画像ファイルをもとに新たなビジュアルを生成する「画像ベース生成機能」を順次提供する予定だ。
拡張機能で編集と再生成に対応へ 利便性向上とリスク管理の両立が課題に
今回画像生成機能が追加されたことで、文章と画像の両方向で編集できる環境が整い、広告制作、研究開発、コンテンツ企画など幅広い用途に波及する可能性がある。
一方で、企業利用においては権利管理や情報漏えいのリスクが懸念される領域でもある。
ソフトクリエイトは、チャット履歴や入力データをAI学習に使用しない設計や、第三者セキュリティチェックを通じた安全性を強調しており、「仕事でも安心して使えるAI」というポジションを維持する姿勢を示している。
AI活用が一般化する中、生成効率とガバナンスの両立は企業にとって重要な選択基準となり得る。今回の機能追加は、国内市場での法人向け生成AI競争の活況を示す動きの一つと言えるだろう。
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