21シェアーズ、DOGEレバレッジETFをナスダックで取引開始

2025年11月20日、スイスの資産運用会社21シェアーズが、ドージコイン(DOGE)の価格に連動するレバレッジETF「21Shares 2x Long Dogecoin ETF)」のローンチを発表した。米ナスダックでの取引開始により、DOGE投資の新たな選択肢が拡大する。
21シェアーズ、ドージコインの2倍レバレッジETFを上場
21シェアーズは20日、ドージコインの日次価格の2倍の投資成果を目指すレバレッジETF「21Shares 2x Long Dogecoin ETF」のローンチを発表した。ティッカーシンボルは「TXXD」で、同日より米国の投資家がナスダックにて取引可能となっている。
本ETFは、21シェアーズとドージコイン財団(Dogecoin Foundation)の公式企業部門であるハウス・オブ・ドージとの独占的パートナーシップのもと運営される。両者はドージコインエコシステムにおける新たな金融機会の創出を目指し、協力関係を強化している。
21シェアーズは今年4月9日に、ドージコイン財団承認の現物ETP「21Shares Dogecoin ETP」をスイスのSIX証券取引所に上場させており、DOGE関連金融商品の提供を拡大してきた。今回のレバレッジETF上場は、その延長線上に位置づけられる動きである。
DOGEレバETFの普及がもたらす可能性と投資リスク
今回のレバレッジETF上場は、DOGEへの投資機会を大きく広げる可能性がある。
個人投資家はウォレットを保有せずとも価格変動にアクセスでき、短期売買の戦略幅も拡大する見込みだ。機関投資家にとっても、ポートフォリオの戦略的な分散やヘッジ手段として活用できる余地がある。
一方で、レバレッジETFには日次ベースでの価格連動性があるため、長期保有に向かない点がリスクとして挙げられる。市場が急変した場合、ETF価格への影響が拡大し、初心者投資家には予想以上の損失が生じるおそれがある。
また、DOGE自体の価格変動が激しい暗号資産であることを考慮すると、ETFのボラティリティは通常の株式ETFより高くなることが予想される。投資家は短期的な値動きのリスクを理解したうえで活用する必要がある。
今後、DOGEレバレッジETFの取引量や資金流入次第では、DOGE市場全体の流動性や価格変動に影響を与えることもあり得る。市場参加者の教育やリスク管理が適切に行われれば、暗号資産投資の選択肢としての存在感はさらに高まるだろう。
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