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    スタバが新幹線ホームへ初進出 完全キャッシュレスで移動中の購買体験を再設計

    2025年11月20日、スターバックスコーヒージャパンがJR新横浜駅の新幹線ホーム上に国内初の店舗を開設すると発表した。翌21日に営業を開始し、決済手段はキャッシュレスに統一される。

    目次

    新横浜の新幹線ホームで展開する国内初のスタバ店舗の全容

    新店舗は、JR東海リテイリング・プラスが運営する新横浜駅の下り11号ホームに設置される。スターバックスとしては全国の新幹線ホーム上で初めての常設店となり、短時間での利用を想定した設計が特徴だ。

    提供メニューはブリュードコーヒー(ホット3種類・アイス2種類)と軽食に限定され、注文から受け取りまでをスムーズに完了できるよう工夫されている。
    軽食はクッキーやスナックなどのパッケージフードが中心で、列車乗車前の持ち運びに適した形式が選ばれた。

    同店ではオーダーパネルを店頭に設置し、利用者が操作して商品選択と決済までを行う。
    完全キャッシュレス方式が導入され、交通系電子マネー、クレジットカード、主要QRコード決済に対応する。現金やスターバックスカード、アプリ決済は利用できない仕様だ。

    店舗面積は13.9㎡の小規模スペースで、座席は設置されていない。営業時間は6時30分から21時30分までで、早朝の移動や出張にも対応する運営体制が組まれている。

    移動需要の取り込みが本格化 利便性向上と現金排除の課題が共存

    移動中の購買行動を前提にした今回の新店舗は、業務移動が多い利用者にとって時間効率を高める契機になりそうだ。オーダーパネルによる即時操作は、混雑時でも流れを止めにくい設計といえ、乗車前の利用体験が滑らかになるとみられる。

    一方で、完全キャッシュレス方式は決済手段を持たない旅行者への対応に難しさが残る。
    現金利用の排除は運営効率を高める利点があるものの、利用者層を限定する面も否定できず、今後の受容度が注目される。

    また、メニューを絞った構成は提供スピードを維持するうえでは有効だが、従来店に慣れた利用者が魅力をどう評価するかは読めない。逆に、過度な選択肢を排し、移動特化型として機能の純度を高める戦略として理解できる余地もある。

    今後、同様の移動拠点向けモデルが他駅へ拡大する可能性があり、鉄道インフラと小売サービスの連携が一段と深化する展開も考えられる。
    キャッシュレスと簡易オペレーションを軸にした店舗設計がどこまで普及するかが、次の焦点になると言える。

    スターバックスコーヒージャパン株式会社 プレスリリース

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