SBI VCトレード、NIDT限定でRain TreeライブVIP抽選開始 Web3連動企画

2025年11月17日、SBI VCトレード株式会社は、アイドルグループRain Treeの「1st Anniversary Concert」VIPチケットを、同社が取り扱うニッポンアイドルトークン(NIDT)購入者限定で抽選販売すると発表した。オーバース社との協働により実施される。
NIDT利用でRain TreeライブVIP席抽選販売スタート
SBI VCトレードは、2026年2月1日に日本橋三井ホールで開催される「Rain Tree 1st Anniversary Concert」のSBI VIPおよびNIDT VIPチケットの抽選販売を実施する。
対象は当社口座を保有し、NIDT残高を有する顧客に限られる。
SBI VIP席は会場前方列中央の特別席で、Rain Tree限定NFTや特典券、全員サイン入りアイテム、集合写真券などが付与される。
一方、NIDT VIP席は前方列に位置し、NFT配布はないが、他の特典内容はSBI VIP席と同様である。
価格はSBI VIPが6,000NIDT、NIDT VIPが5,000NIDTで、購入代金は当社口座からNIDTで支払われる。
NFT受取にはSBI Web3ウォレットの開設が必要で、口座開設済みの顧客はマイページ経由で登録可能だ。
抽選はオーバース社が実施し、申込期間は2025年11月17日から23日、当選発表は同年11月26日を予定している。応募には個人情報保護方針への同意が必要で、なりすましや名義貸し等は購入対象外とされる。
Rain Treeは秋元康総合プロデュースの17人組ガールズグループで、2025年1月にデビュー、2025年10月に3rdデジタルシングルを配信しており、今回のライブは初のアニバーサリー公演となる。
Web3活用で広がる音楽体験と課題
NIDTを通じたVIPチケット販売は、暗号資産を介した音楽イベント参加の新しい形を示しており、ファンとアーティストの接点を広げる余地がある。
NFT付与や特典連動はファン体験の差別化に寄与し、Web3技術の応用範囲を広げる契機となるだろう。
この方式は、少人数での抽選制を通じて希少価値の高い体験を提供する点で、コンサートの収益モデルやファンエンゲージメント向上に貢献する可能性がある。
特典連動型のNFTは二次流通市場での価値創出にもつながり、ライブ参加以外での経済圏形成も期待できる。
一方で、暗号資産利用には価格変動リスクやウォレット管理の負担が伴う。
参加者はNIDT残高不足や秘密鍵紛失などで特典を受け取れない可能性があり、運営側もセキュリティや法令順守の徹底が求められる。
今後は、他の音楽グループやイベントへの応用が考えられ、暗号資産を活用した参加型マーケティングの拡張が見込まれる。ただし、法規制や顧客の利用理解度が十分でない場合には混乱やリスクも生じるため、透明性の高い運用と情報提供が不可欠である。
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